コンバージョン Self build

~  編集中  ~

このページでは提案要素ごとに参考作品をカテゴライズを行っています。

​対象作品は全国建築学生賞、全国卒業設計賞、JIA修士設計展、トウキョウ建築コレクション、せんだいデザインリーグ、荒レンガ卒業設計展、全国合同設計展、中部卒業設計展、ディプロマ京都、デザインレビュー、長谷工コンペティション、ダイワハウスコンペティション、ERI学生コンペ、大東建託コンペティション、フューリックコンペティション、パブリックスペースコンペティションです。そのほか、関連の動画、書籍、雑誌、建築物もカテゴライズを行い、最大級最先端、最高技術の建築設計プラットフォームを目指します。

岩船沖油ガス田プラットフォームの再利用の提案

作品概要

 日本ではこれまで12基の海上プラットフォームが建設されてきた。しかし、現在も操業を続けているのは新潟県胎内市沖の岩船沖油ガス田のみであり、残りの11基はすでに解体撤去済みである。海上プラットフォームの解体撤去は、構造体を海底付近で切断し海中に横倒しにし残置する方法が主流である。また、海上プラットフォームは操業停止後、航行上の安全性から海上への放置ができないため速やかに解体撤去が行われてきた。一方で日本の海上プラットフォーム建設技術は海外に輸出されるほど優れており、波浪や地震にも耐えうる堅固さを持っている。

 本設計では、日本のエネルギー生産の一端を担う海上プラットフォームを石油の生産停止後に、水族館と宿泊施設として再利用する可能性を探った。周囲を海に囲まれた巨大なスケールの建造物は、魅力的な空間に溢れている。既存の要素を手がかりに、多様な空間を創造した。

 建築を体験していく中で、海上プラットフォームの巨大な構造体を目の当たりにする。エネルギーを生産するための施設に大量の資源とエネルギーを費やしてきたことを知り、我々の生活を支える産業の途方もない巨大さを実感するのである。

移ろいゆく風煙
- 自然換気を生みだす移動空間の研究 -

作品概要

ベルヌーイの定理によって説明される自然換気には、無風状態では機能しないという欠点がある。そこで、本研究では、空間自体を移動させることで生じる相対的な空気の流れを利用して、自然換気が可能となる仕組みを考案する。次に、この仕組みが効果的に働くための空間形状と開口配置をCFDシミュレーションによって明らかにする。最後に、以上の検討に基づく小さな実空間の制作を行い、仕組みの有効性を検証するとともに、現代都市における新しい喫煙空間の可能性を提示する。

本設計では、相対的な空気の流れを生みだすために、空間ユニットを4輪車に載せて人力で牽引する仕組みとした。また、空間ユニット後方下部には給気口を、上部には排気口(排煙フィルター付き)を設置した。

実空間の利用方法は、観光地を巡ることを想定する。街の風景が見やすく、人の視線が気にならない開口とした。停留時には、2枚の壁を跳ね上げ、外部空間と繋ぐことによって、多くの人が集う茶屋のような場として活用する。これは、かつて宿場町間を駕籠に乗って移動する際に、茶屋に立ち寄り、休憩していた生活文化を連想させるものである。

これらの実空間の設計により、現代都市の新しい喫煙空間の可能性を提案する。

東京圏における鉄道貨物跡地の小規模開発の研究 - 貨物専用線線状跡地の提案 -

作品概要

3700万人の後背地人口を持つ東京を支えているのは鉄道である。旅客・ 貨物の輸送を行う鉄道は、特に貨物においてその輸送体系を時代のニーズ に合わせて変化させてきた。東京圏に残る貨物線跡地は東京の近代化のた めに現れては消えていった鉄道貨物の象徴である。鉄道の運んでいた貨物 はまちの立地を生かした産業と結びついていたが、現在の貨物線の再開発 はその特徴を生かしきれず、まちに埋没している。鉄道跡地の開発は貨物 線ならではの開発があるはずだ。そこで貨物線ならではのまちづくりの拠 点を再考する。道路に跡地の5割が開発される中、道路に一切開発されて いない「川崎-浜川崎」の跡地を対象とする。貨物線の周辺への影響は大 きく2種類に分かれている。貨物線がその軸となり直行する様に配置され る場合(道路開発型)と全く無視され周辺の建物・街区が非直行する場合 (敷地開発型)である。その影響により作りだされた独特の景観に基づい て建築の形態をつくる。跡地の開発用途もこの2種類によって大きく傾向 が別れる。道路開発型は道路になりやすく、敷地開発型は住居店舗建築に 開発されやすい。その為、敷地の周辺との関係を生かしたプログラムとし て、既存の福祉複合施設に加え商業、集合住宅を地上に配置する。上部に はこの跡地に欠けている道路の機能を補完するものとして自転車道を通す ことで、周辺の分断を解消しつつ地域再活性化の拠点となる自転車道建築 を提案する。

30のエントランスをもつ大豪邸
インフラストラクチャの再生による銀座空中芸術都市構想
— 東京高速道路のペデストリアン化及び美術館・集合住宅の複合による都市横断型建築の設計 —

作品概要

高度経済成長以降、鉄道や高速道路が急激に増成され、日本の都市における公共空間はこれら「インフラストラクチャ」によって、そのカタチを変容してきたと言える。
本計画は、時代の変遷とともに無用の長物と化してしまう可能性のある土木的建築物(高架高速道路)を、高度経済成長を体現する東京の歴史の一部であるとして再評価し、歩行者空間として再編することでこれからの新たな都市的公共空間への視座を提示するものである。交通緩和のためのバイパスとして造られた東京高速道路のコンバージョン計画とし、車を流すためだけに作られた通過装置とも言える高速道路を、人々のための「ペデストリアン空間」へと再編する。銀座を走る東京高速道路全長約2kmをペデストリアン空間にし、3つのエリアに分解。それぞれの区間においてマスタープランを描き、核となる部分における開発を行う。 従来のスケルトン×インフィルとしてのコンバージョンでなく、土木構築物としてのスケルトンに、建築としてのスケルトンが差し込まれ、スケルトン×スケルトンともとれる図式の中で、その重なる部分にアトリウム空間を形成し、接続関係を計画。アトリウムを中心として足元の平面が磁場的に計画され、アトリウム上は住空間を計画する。美術館、集合住宅を設け、隣接する施設との接続関係を提案するとともに、中央区における新たな都市像を提示する。

災害後に避難所から仮設住宅に変化する公共施設 - 非日常時の機能を主体とした設計の提案 -

作品概要

 避難所と仮設住宅の機能が組み込まれた公共施設を設計・提案した。災害が発生すると、避難所が開設され避難者が収容される。しかし避難生活の長期化に伴い、避難所や待機所を転々とさせられる場合が多くある。この問題の背景には、スペースの狭隘化による避難所の移動や、施設の日常業務回復に伴う解消と集約、仮設住宅の敷地確保の難航等がある。しかしこのような災害後の環境の変化は、時として被災者間に生まれた繋がりやコミュニティを破壊し、引きこもりや孤独死を引き起こす原因ともなる。
 これらの問題を解決するために、日常業務の停止が比較的問題とならない文化施設内に、あらかじめ避難所の機能を組み込むことで、長期の避難生活に対応できる施設を提案できないかと考えた。そこで既存の図書館及び公園をベースとし、避難所と仮設住宅の機能があらかじめ組み込まれた公共施設を設計した。この施設は災害が発生すると速やかに避難所に変化し、その後は仮設住宅としての利用へと転換、復興後に再び平常時の利用形態へと戻る。また災害発生後の環境の変化に対応するために、過去の震災で発生した避難所の問題を既往文献から抽出し、時系列ごとに整理・分析した。その後これらの問題や環境の変化に対応するべく、本提案施設を災害後に4段階に分けて変化する可変的施設とし、各段階における施設の運営方針や、優先して解決すべき問題等を検討した。

あぁとあぱぁとめんと

作品概要

横浜市都筑区にある鴨居は、住居と倉庫•工場が混在している面白い地域である。予想される人口減少により倉庫•工場の建築ストックが増え、それらを利用することによって魅力のある街に変わると考えた。

倉庫という大きな空間はアーティストの活動拠点として最適であり、そこに住まうという要素を取り入れる。それは文化祭の準備を学校の教室や廊下で行いながらそこに寝泊まりするようなイメージである。

地域住民をはじめ広くたくさんの人に開かれたものにすることで、そこに住まうアーティストのライフスタイルや哲学といった作品のバックグラウンドまでをも肌で感じられる。このように、思索•制作•展示というすべてのサイクルを一つの空間で行うことで、美術館では味わうことのできない体験ができる。

フロントヤードは自由に使えるフリースペースとなっていて、昼休みに近くで勤めている人がお弁当を食べたり、放課後に小学生が遊んだり、内部にカフェもあるのでお茶をすることもできる。二棟の間にある外部空間はイマジンスペースとして、アーティストの憩いの場、インスピレーションを得る空間になる。また、これはフロントヤードだけ、カフェだけ、さらには内部のアーティストの空間までも、というように必要に応じて「奥」まで入ることのできる新しいかたちのアパートメントである。

継承する廃墟
- 釡石鉱山選鉱場跡地をウイスキー蒸留所と宿泊施設へ -

作品概要

岩手県釡石市は近代製鉄業発祥の地である。この場所に釡石鉱山選鉱場の跡地が存在する。選鉱場とは鉱石を発破によって採取するようになった頃から、鉱石とそうでないものを選鉱する場所である。斜面地に建つ堂々たる姿は現在解体されてしまったが、基礎・擁壁部分は今もなお姿を残している。釡石の歴史的アイデンティティともいえるこの場所を、維持・更新していくことを今修士設計のテーマとする。

その為には、釡石市全体の中でこの場所をどのように位置付けるかが重要である。私は、釡石市に存在している様々な可能性を調査し、「生産の場」「新たな拠点」としての機能がこの場所にふさわしいと結論付けた。「生産の場」として具体的にウイスキー蒸留所を提案する。釡石市には鉱山から採取できる天然水が存在する。釡石港によって流通面の確保、豊富な木資源は樽や発酵槽に最適である。

原料の大麦は隣盛岡では盛岡冷麺が有名なほどの産地である。そしてウイスキーに重要な蒸留器は銅でつくる必要があるが、釡石鉱山では銅の採掘も行っており、現在でも銅鉱石は存在している。釡石市に存在する資源をフル活用することで、完全釡石産ウイスキーづくりは可能である。また釡石には多くの産業遺構が存在する。その一つ、橋野高炉は世界遺産に登録された。そうした多くの遺構は市街地からのアクセス難が問題点である。よって選鉱場跡地を利用した宿泊施設を提案し、新たな拠点づくりを目指した。

シルク・ライン・ファクトリー - 低利用貨物軌道の活用による結城紬産業振興地区計画 -

作品概要

近年、産業構造転換や地域衰退の影響を受け、廃線や低利用になる鉄道路線が増えている。線路跡地はそのほとんどが未整備で、整備を行っている跡地では遊歩道・緑道 整備や道路整備を行っているが、旧軌道空間の整備のみに留まっている。こうした鉄道路線のひとつになりつつある栃木県小山市東地区の高岳製作所専用線は、大型変圧器を運搬するために敷設された貨物軌道であり、年数回しか利用されていないが近年、市によって住宅地開発におけるコミュニティ路線化が検討されている。

また、同小山市の伝統産業である結城紬産業は明治期から続く市の産業の一つであったが、技術革新の影響を受け衰退が進んでおり、歴史ある手作業による伝統技術の数々が我々の世代で途絶えようとしている。

そこで本計画では低利用貨物軌道と隣接する空地を利用し、再構築した結城紬産業の生産工程を接続することにより、伝統の継承を目的とした、日常生活と一体となる街の生業が創出する産業地区計画を提案し、栃木県小山市東地区に生きられた風景を展開する。

■シルク・ライン・ファクトリー
 結城紬産業に関わる5つの拠点より構成される。
① 育む棲家
養蚕飼育による繭玉生産を担う作業場
② 紡ぐ棲家
繭玉から生糸を生成する作業場
③ 括る棲家
生糸の染色、模様付けを行う作業場
④ 織る棲家
染色、模様付けされた生糸を用いて反物を織り上げる作業場
⑤ マーケットプラザ
各拠点で生産した品を販売し、PRの場となる広場

鉱都は祝祭の夢を見る

私の生まれ故郷には2つの「声」がある。

1つは「悲鳴」。そう比喩しても過言ではないくらい、私の故郷は衰退の一途を辿っている。もう1つは「ダイナマイト音」。この街には石灰工場という大きな存在がある。しかし、時代の変遷により工場は衰退、それに伴い、街は縮小。鉱産業の明日が見えない今こそ、もう一度、そのあり方を考えるべきだ。そこで、鉱産業を抱える都市、つまりは「鉱都」を研究し、再活性化を目的とした鉱都の再構築を提案する。

舞台は「栃木県佐野市葛生」。この街の代名詞として存在する「石灰工場」と、石灰工場があるが故にできた「廃線」を計画対象とし、この2か所に「宿泊学習」という教育プログラムを纏わせる。歴史性や空間体験に溢れる石灰工場を「社会を学ぶ学校」として、かつて街の背骨としてあった廃線を「生活を学ぶ宿泊施設」として街に解放することで、子供たちは学び、同時に、元気な姿が街に熱量を与えてくれるのではないかと考えた。

結びとして、今回は葛生をベースに研究したが、他の鉱都も同様に展開されることで、また異なった鉱都の風景が創出されるのだろう。それほどまでに、多種多様なポテンシャルに溢れていた。

鉱都が「声」高らかに、自らの姿を誇れる日が来ると私は確信している。

時空(とき)をかける - 渋谷駅東横線の高架線跡地計画 - 

2013年3月16日、東横線は副都心線と直通となり、渋谷駅は通過駅となった。その為、渋谷から人が流出してしまうのではないかという懸念が挙げられている。そこで、渋谷の賑わいを失わせないために新しい価値を創り出す必要があると考えた。本計画では、東横線の高架線跡地を利用して持続可能な都市を作る手法を提案する。段階的に時間と空間が重なることで発展してきた渋谷の成り立ちを分析し、設計手法として取り入れた。渋谷駅街区が完成する2026年までの間に、渋谷周辺で起こる変化を考慮に入れて6段階で渋谷から代官山までの道を設計した。また、今回の設計では都市の中の変わらないものとして、渋谷の文化を創り出してきた高架線を残し、新たな価値を生むためのものとして、高架線周辺の街の更新を促す設計を行った。記憶は残しながら更新し続ける都市の設計である。具体的には、老朽化が進んでいる高架線を建て替えていく。一部分で建て替えが行われているとき、そこには迂回路ができる。この迂回路は少しだけ本来の高架線の位置からずれて置かれているため、周辺の敷地と高架線の関係が少し変化する。そこに価値のきっかけとなる空間を埋め込む。空間は、段階ごとに時代を読み取りながらその質を変え、街の変化に意識を向ける。街に少しずつ変化を促す空間を埋め込むことで、計画された街と無意識的に生まれた街が混在した街が作られる。時と空間が堆積し、新しい価値が生まれ続ける。

明大前駅周辺地区開発計画 - 鉄道高架と共生する都市空間の設計 - 

連続立体交差事業が各地で進みつつある東京。鉄道によって分断された地域はそれぞれ特徴を持った発展をしてきたが、分断を解消する鉄道立体化はその都市構造を一変していく可能性がある。本計画では高架化が計画されている明大前駅において、鉄道高架とその周辺街区を一体の敷地として扱うことにより、鉄道高架と建築が共生する都市空間を提案する。
 鉄道が十字に交差する明大前駅周辺を「駅近接」「商店街」「住宅街」とゾーン分けし、それぞれのコンテクストに対応した高架と建築の在り方を提示する。ヒューマンスケールのまちに新たに現れる土木構築物に対して、高架化により変化する新たな環境と、高架以前からつくられた都市構造の継承を両立させていく。リニアに都市を横切る均質な鉄道高架を、駅前、商店街、住宅街それぞれをつなぎ合わせるような計画をし、高架と都市との境界を和らげることで、鉄道高架に新たな魅力を引き出すことを試みた。

HARMONIZING RESTORATION -烏山女子高校校舎の高齢者複合施設への更新-

 建築は、社会の資産として生みだされ、社会の変化に翻弄されるようにその役目を終える。その繰り返しが成長を一辺倒に志向する社会を支えてきた。しかし、成長が頭打ちとなった現在、用途の抜け殻となった建築が、社会を反映するかのように虚しく佇んでいる。烏山女子高校。
  平成20年度の高校再編によって烏山高校と統合され、在籍している生徒の卒業を待って廃校になることが決定している。今まさに、用途の抜け殻になろうとしている建築である。
  本計画では、社会の変化によって失われていく用途、また、その変化によって必要とされる用途を見据えると同時に、その建築が長い時間を介することで築き上げてきた豊かさを継承し、過去と未来を繋ぐ建築を目指す。  元々ある詩のリズムと韻を踏襲して、別の意味を持つ新しい詩に書換えるように、あるいは、元々ある音楽に新たな旋律を重ねて美しい和音を奏でるように、建築を考える。 建築の機能は、地域の都市構造の中に溶け込んでいくように、建築の形態は、校舎と周辺環境、大地との関係を体現していくように、建築を構想する。
  そして、市街地を臨む小高い丘にたたずむ建築の奏でるハーモニーが、地域に響きわたり、そこに住む人々の世代を超えて記憶を共有していく。そんな未来を思い描き、「調和」という命題のもと、建築の更新の一手法として提案する。

ドックのあるアーティスト・イン・レジデンス
~地方都市尾道を創造都市化する公共建築の提案~

現在の日本における問題の一つに、近年の構造改革による政策方針の転換から、地方軽視の都市中心政策による地域格差が挙げられる。今日、地方への影響は進み破産宣告する市町村も出てくるような状勢であり、更に政治・環境・ビジネス・生活など激動の時代に突入し、人々の価値観やあらゆる分野でパラダイムシフトが起こっている。計画地である広島県尾道市もその弊害によって問題を抱える地方都市の一つであり、過疎化、少子高齢化の深刻化、空き家が増え地域の衰退による尾道特有の景観への影響と観光業の不安などが問題となっている。また、造船業が盛んである尾道ではあるが、あらゆる景気の変動や、近年LNG船など船舶の巨大化による造船の需要の変化などにより廃業する造船所もある。尾道市はこのような現状に気づき目を向け、対応していかなければならない過渡期にあると考える。
 そこで本計画は、地方都市尾道にアーティスト・イン・レジデンスを計画する際、廃業した造船所跡地を有効活用し、空き家にレジデンス機能を新しく持たせることにより、尾道市が抱える様々な問題も解決し、地域振興や地域環境を改善し向上させると共に、創造都市を現実化し、まちにもう一つ特色を増やすことができる、尾道市の未来への可能性を提案するものである。

Resonant Space
-Zeche Zollverein Museum-

美術作品とも建築物ともつかない、純粋に美的な効果しか持たない構築物がある。古代遺跡や廃墟などはそれに近い。それらに共通するのはどれも絵画や彫刻、建築といったオブジェクティブな側面から離れて、それらが構成してつくりだす三次元空間が芸術表現上の主題になっていることである。そこには知覚による認識を超えたある種の心的空間が広がっている。
 アートの概念そのものが変質している現在、もはやあらゆるアートに対応する一般解としてのミュージアムはあり得ない。ミュージアムは単にアートを見せる展示空間であることを超えて、建物それ自体が作品となることが必要である。アートと建築とを同時に思考し扱うことにより、美術作品固有の空間性を最大化させる、互いに響き合うような建築空間を設計する。
 ドイツ西部、エッセンにある100haもの広大な土地に取り残されたツォルフェライン炭坑跡という廃墟において、その普遍性や永遠性と美術品の持つ意味とを同化、対峙させ、建物内の平面計画、作品ごとの展示方法、展示装置や代器の制作、内容物である展示品、容器である建物、それらを含有する都市など、あらゆる要素を結び合わせて相乗効果を引き出し、共鳴する空間をつくりだす。
 Resonant Spaceは、そのモノと場所が持っている固有の世界を耕していくことであり、そこに新たな意味と解釈、物語をつくりだしていくことである。

トレンチタウン・ウメダ 土壌浄化処理を利用した工場跡地再生計画

近年、東京区部の北部において見られる、造成済みの大規模な空地が目立つようになってきた。それらは、地方や海外への移転にともない閉鎖された工場や、廃止された車両整備場の跡地であることが多い。また、これらは再開発される場合でも、かつて敷地に存在した空間性や建築プログラムが省みられることは少なく、周辺地域から空間的・用途的に独立した都市空間となることが多い。そこで工場跡地の再利用にともなう土壌浄化処理に着目し、その過程に生じる掘削工事を用いた都市空間の再生を設計プロジェクトとして提案するものである。土壌浄化処理は過去の土地履歴を参照した上で、規定値を超す有害物質が発見された場合、敷地の掘削による土壌の入れ替えが行なわれる。また、直前の土地利用だけでなく、敷地の調査は、過去の使用履歴も含むため、掘削の深度や範囲は、長期的なスパンにおけるその土地の時間を含み込んだものとなる。しかし、こうした調査による土地の使用履歴の解明や、それに伴う土壌浄化処理により生じた土地の凹凸、即ち歴史的、物理的コンテクストが、敷地の再開発に反映されることは殆どない。そこで、土壌浄化によって刻まれた地面の凹凸を、敷地に固有なコンテクストと位置付け、利用することで、土木工事と建築工事の連携による空間構成の方法を提示している。このことにより、敷地の由来といった、これまで見過されがちであった場所独自の性格を活かした環境の活性化が可能となると考える。

「小屋から小屋へ」
​小屋の空き家を利用した宿の提案
「旅商いの街」 細分化レンタルの地域活性化
「旅商いの街」 細分化レンタルの地域活性化
まちの肝臓 呼吸する蔵──働きものの賃貸住宅はまちの環境を彩る
街に残る蔵を賃貸住宅で構成されたエリアの環境循環装置として利用する

空き家を教室に,集合住宅を子供の遊び場と考え,街全体を学校と捉えることで,集合住宅と空き家の新しい関係性を構築する.

住ー住ーTRAIN 〜にぎわいを運ぶ〜

思い出がつまった電車の中に住まうことを考えた.敷地は路地裏文化として知られ、演劇や音楽好きの若者が集まる下北沢.廃車となった電車のコンバージョンを行う.10両編成の電車内部をリニアな共用部にし、そのリニアな共用部の周りに住戸、商業施設、ギャラリー、半屋外劇場を配置する.計30戸の住戸、6の商業施設、2のギャラリー、2の半屋外広場がこの電車に乗り込み、リニアな共用部を介してつながる.共用部に立つと、視線が抜け、人々のアクティビティが重なる.電車の窓から見るいつもの風景の中に人々が住まう.分断した下北沢の文化や、そこに住む人々を乗せた電車は、絶えずにぎわいを運び続ける.

chimney Cond

技術の発達によって、ゴミ処理場が不要となる時代が来るであろう。その際、不必要になった煙突をコンバージョンし、再度命を吹き込み、煙突の形状を利用した住まいを提案する。その煙突を見上げる人にとっては、環境を意識させるランドマークとして輝き、またその煙突は、呼吸をするように周囲に動きをもたらす。それは風の力を利用して発電し、都市に電力を供給する。さらに、快適な周辺環境をつくるために風力を生み出す壁をもち、クリーンな風の力を借りて建物内外の環境を整えることで、CO2削減の手助けもする。生物が呼吸をするように、都市と人に快適な環境と街へのエネルギー供給システムをもった煙突型集合住宅の提案。

タワーパーキングによる21世紀住宅

タワーパーキングによる21世紀住宅を提案する.元来建築は行為を行うために自分がそこへ動かなければならない構築物である.しかしこの建築は行きたい場所が構築物の方からやってくることになる.タワーパーキングは耐用年数・車種の大型化・コインパーキングの乱立等により,小規模のタワーパーキングは用途をまっとうしきれていない現状である.このようなタワーパーキングはその価値がなくなりつつある.しかしパーキングは交通量が多く人びとの出入りの高い場所に立地するものであり,住宅やSOHOという用途を考えると適した敷地である.リノベーションすべきである.性格の異なるスラブが観覧車上にぐるぐるまわる.スラブが繋がる状態では上下間が遮断され,互い違いの状態では相互関係が強くなる.
回ることでさまざまな空間の組み合わせ・場所性を獲得し,動くこと=生活することがコミュニケーションを増発させる.

SEEDING FOR 「HEREAFTER」

都市インフラのひとつでありながら,将来的なガソリン需要の低下によりそのあり方に変容が求められるであろうガソリンスタンド(GS)に着目した提案.GSを地域住民がパブリックスペースを自発的に創造していく場としている.時間の経過と共に既存のGSが電気自動車の充電スタンドへ,さらに人と自然が共生する森へと徐々に姿を変えていくことで,ガソリンによる土壌汚染の浄化に取り組んでいる.GSは主に大屋根・地上・石油タンクで構成されるため,他のGSでもこの提案を適用することで,パブリックスペースのネットワークを形成しようというもの.

 コンセプト ~

このサイトは様々なサイトや学生団体をまとめるある種「建築学生の教科書的役割」を果たしています。サイトの情報は先輩から後輩へ引き継ぎ共有していくため日々更新を続け成長していきます。全国の全建築学生が共有できるよう友達にサイトを共有しよう。 リンク

 サイトマップ ~
 コメント ~

​このサイトは建築設計を取り組む全国の建築学生へ先人の設計知識を共有し建築設計のレベルを上げるために作成しました。設計が就職するためや賞歴をつくるために終わらず設計をもっと楽しく新たな可能性に挑戦してくれると願っております。(清水)

Zenkoku Kenkomi​ 2020 ParticipatoryArchiveMedia

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