環境問題​ Environment issues

~  編集中  ~

このページでは提案要素ごとに参考作品をカテゴライズを行っています。

​対象作品は全国建築学生賞、全国卒業設計賞、JIA修士設計展、トウキョウ建築コレクション、せんだいデザインリーグ、荒レンガ卒業設計展、全国合同設計展、中部卒業設計展、ディプロマ京都、デザインレビュー、長谷工コンペティション、ダイワハウスコンペティション、ERI学生コンペ、大東建託コンペティション、フューリックコンペティション、パブリックスペースコンペティションです。そのほか、関連の動画、書籍、雑誌、建築物もカテゴライズを行い、最大級最先端、最高技術の建築設計プラットフォームを目指します。

辻堂の海洋保全計画

作品概要

「海をきれいにしたいから手伝ってくれ。」突然受けた学生日本代表サーファーである友人からの相談により、国際環境保全NGOとの連携を経て本修士設計は始まった。私は環境汚染の元凶となるプラスチックごみを即物的にドッキングし、建築構成材をつくった。多様性に満ちた現代人の思考に海のプラスチック汚染を勧告するならば、ケミカル・アドホックな手法により汚染の現物をブリコラージュした空間の構築が最短経路と目論んだからである。これらを実装するべく、「セルフリサイクルテクトニック図鑑」を作成し、実践に向けたプロトタイプを提案した。

数値解析による都市形態の熱環境分析 ―渋谷マスタープランの再考―

作品概要

背景
 近年、都市化によるヒートアイランド現象が深刻な問題となっている。熱環境として都市形態のみを考える時どのような形態が良いのかという疑問に対して都市形態とそれによる熱環境の検討が本研究の目的である。
都市形態
 都市形態自体は非常に複雑であり、比較するための定義とグループ化が必要である。そこで本研究での都市形態をアーバンフォームと定義する(都市に存在する建物はその建物の平面積、表面積、高さ、体積、中心からの距離と角度によって定義できるが、それぞれの変数の平均、標準偏差、合計と集計を算出して得られた18個の指標によってアーバンフォームを定義した)。そこから、この指標をもとにクラスター分析を行い、35個のアーバンフォームを六つのタイプ(Mega-Bulky, Semi-Bulky, Mega-Lean, Sprawled-Swarm, Macro-Swarm, Micro Swarm) に分けた。
熱環境
 次に全てのアーバンフォームに対して風と日射のシミュレーションを行い、都市外皮の熱流束を一日中3時間ごとに計り、時間による熱流束の変化のグラフを得た。従来の熱環境を評価する指標であるヒートアイランドポテンシャルは主に熱流速の最大値を比較対象としている。しかし、熱流束はその時間のみを比較しているため、一日中の変化も把握出来るように熱流速を時間で積算し、熱量を比較対象とする。
結果・結論
 平均熱流束、全体熱量と単位体積の全体熱量のグループごとの平均を比較した結果、Mega-Leanグループの値が一番小さかった。結論として、太陽からの熱放射と形態のみに着目した場合、Mega-Lean(密集して細長い建物の集まり)がヒートアイランドを起こすポテンシャルが低いといえる。
提案
 以上の分析より得られた知見に基づき渋谷再開発の2027年マスタープランの建物体積と用途を抽出して熱環境に適したアーバンフォームの提案と検討を行なった。現状、2027年のマスタープランと自身が提案したアーバンフォームの熱環境比較を行った結果、2027年のマスタープランの場合は最大熱流束も全体熱量が現状より高かったことがわかった。つまり、今の計画通り進むとヒートアイランドの起こりやすさが上昇してしまう可能性がある。しかし、自身の提案の場合、2027年のマスタープランと同じ体積であっても、最大熱流束も全体熱量も30%以上現状に比べて低下していたため、ヒートアイランドが起こりにくい都市形態となっていることが確認できた。本研究で都市形態とそれによる熱環境の分析によってヒートアイランド現象が起こりにくい都市形態を抽出した。これに基づいて2027の渋谷マスタープランの巨大スケールに対して新しい、より熱環境に良い、都市形態の提案を行った。

Re:Born 自然界で生まれた機能の生成変化

作品概要

 近年、空気が汚染され温暖化が進み、砂漠化や氷河が溶け海面上昇が起きている。悪化する環境の中で人間が生き続けるための建築を考える。

 建築は自然環境から身を守るためのツールである。生物の変 化もまた自然界から身を守るためであり、この変化は人間が様々 な環境で生きるための手がかりになり得るものである。そこで、 建築の成り立ちを自然界から考える。 自然界から機能を抽出し、スケールを与える。建築化された機能はその環境で最も適した状態にあり、人々の暮らしをより豊かにする。 また、多様なスケールを与えることで、建築にとどまらず家具から都市まで設計でき、環境とともに生きることができる。 さらに、多機能と複合することで多様な環境に適応する。1 つの機能ではできないことを複数の機能で補い、建築をつくる。 機能を抽出し、スケールを与え、スケールの変化や多機能の複合を行うことで新しい建築の在り方を探る。

敷居を跨ぐ植物
- 植物を設えた住空間の研究 -

作品概要

建築に付随する植物が、屋上緑化や壁面緑化など、屋内から見ることの出来ない位置に施されることに疑問を感じる。居住者と植物の距離は、視覚的つながりから温熱環境的な遮断へと偏っている現状がある。そこで本研究では住空間と植物がより密接な関係を持つ建築空間を追求する。植物のための主たる空間は一般に庭として定義されるが、庭にも日本古来の町家形式に見受けられる坪庭のように植物と住空間が近接する関係もある。そして本研究では、植物を設えることで屋内外を曖昧にさせる空間構成手法に着目することにする。まず植物を設えた住空間を分析し、8パタンの空間が定義できることを発見した。設計提案は屋内外がグラデーショナルに連結する戸建て住宅である。植物を設えることで屋外から屋内への移動が明確に認識できないような、あるいは外に出たと感じたらそこはまだ屋内、というような体験を持つ地下の住宅である。地上からは屋根だけを視認することが出来、居住者は建築の全貌を見ることは無い。住戸へとアプローチする空間さえも曖昧になる。ここでは植物は床、壁、天井などの空間構成のための建築部位とフラットに扱われており、人と植物の距離はすごく近い。

環境視・焦点視の相互作用の考察による「環境」的建築の設計

作品概要

現代は機能と効率が重視された単位ごとの環境であり、空間を自分で取り扱うことのできない不安を覚える。本制作では、図と地のうち、地である「環境」を把握する視知覚【環境視・焦点視】に着目した。その2つによって様々なものの相互作用を知覚することで、流動的で収束しない空間の中で自ら場を選択でき、生活行為の発生を促し受け止めるような「環境」として捉えられる建築を設計する。既存の建築から「環境」的空間特性を抽出し、ヒエラルキーを設け設計手法として取り扱った。本制作では、立ち位置・動きを想定し、事例研究で得られた手法に仰角の比の法則を掛け合わせ、次々に遮蔽を設けるといった建築構成を提案し、地域施設・集合住宅として展開した。それは全体的に大きい空間構成を持ちながら、人のスケールを併せ持ち、ひとつの場に定位しつついくつもの場に跨がるように知覚できる「環境」的建築となる。今後各地の大規模開発やこれからの細分化された開発・地方の開発に活用でき、周辺住宅地とのスケール調整が可能であり、開発後の用途変更にも対応できる建築となる。人の生活の様子を互いに感じ取りながら場を選び、定位することができる建築は、人と建築との距離感を近くし、互いに利用者自らが建築を使うようになると考える。

浮体式海上農場の設計 - 複合利用を想定した研究開発型の植物工場の提案 -

作品概要

 近年、科学技術の進歩に伴い地球温暖化や環境汚染が深刻な問題として注目されるようになった。我々は環境問題の原因が日々の生活や生産活動にあることを認識しており、日常生活の見直しが必要になっている。
 そんな中、食品の生産技術の発展に伴い、規模や地域、流通など、従来の常識にとらわれない生産が可能になった。
 一方、現在の日本では、人口の都市集中や就農人口の減少、食料自給率の低下など変革の時を迎えている。現行のままでの第1次産業の持続的発展は難しく、特に農業に依存している地域においては新たな産業の創出と地方経済の活性化が急務とされている。
 そこで本計画では、新たな産業としてシステム化された新しい農業の形である植物工場に着目した。密室を利用した植物工場により、無菌栽培や栄養素のコントロールを行った生産など、高付加価値の農産物が作られるなど新たな可能性が見込まれている。
 更に、もう一つの衰退が懸念される産業である水産業も海藻類の培養を中心とした工業化の動きが盛んである。それらを一体的に浮体式構造物に乗せる事で様々な利点を生み、普及が推進すると考えられる。具体的には植物工場を複合化させ、浮体内部に集約する。また、周辺の発電所や工場から排出される未利用廃棄物を再利用することで周辺地域の環境負荷を低減することも可能となる。さらに震災時等には被災地域に曳航することで復興拠点としても有効に機能する計画とする。

地球環境の変化に対応した建築・都市システムの構築
- 海水面の上昇により水没するTokyo-BayArea に於ける試案 -

今、世界は危機に瀕している。
地球温暖化が叫ばれる昨今、海水面上昇が1 つの大きな問題となっており、気候変動に関する政府間パネル(英語:Intergovernmental Panel on Climate Change、略称:IPCC)の第4次報告書では2100年までの海水面上昇量は、最低18-59cmの上昇されている。さらにIPCC 第4次報告書(AR4) 以降の氷床等の融解速度の変化を考慮した報告では、今世紀中の海面上昇量が1-2mを超える可能性が複数のグループによって指摘されている。また、2100年以降も氷床の縮小は進行するが、その後グリーンランド氷床が完全に消滅すると海水面水位は7m上昇すると見込まれている。
このように、AR4 以降の見解に関しては様々であるが、例えば日本で1m 海水面が上昇した場合、海面下となる土地面積は2339平方キロメートルであり、そこに住む人口は約410万人ともなる。
本研究では海水面上昇によって水没する東京湾臨海部の上空に対して新たな都市を構想し、その建築・都市システムの構築を行うことを目的とする。こうした目的の為、1960年代に高度経済成長期当時の日本の人口増加と都市の急速な更新、拡張に応える為に提唱されたメタボリズムを応用する。メタボリズムは社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長、新陳代謝する都市や建築の提案であるが、それを具体化した様々な計画や作品を分析し、それらにおけるメタボリズムのシステム、要素を抽出し、本計画にフィードバックする。

MANHATTAN GREEN 2409 - BLEMD CITY/BLEND MAN

Manhattan Green 2409は,経済がすべてを決定してきたManhattanではなく,環境・緑化などを優先した人類のための21世紀の都市として生まれ変わるマンハッタンの新たな姿の提案である。身体/環境/コミュニティ/教育の4つの項目についての初期リサーチに基づいて、都市のグリーン・インフラストラクチャについて再考する。具体的には,分断的に存在するマンハッタンの緑地公園を新たな4つのコネクション,green corridor/green spine/green streets/green ribbonsによって繋ぎ合わせる。これによって,分断されたマンハッタンの緑郡を人々により身体的に触れるものとし,それらの相互関係により快適な都市の環境を創出することを目指す。本計画では新たな変化のシンボルとして,4つのコネクションが集中するポテンシャルの高い敷地にManhattan Green 2409をシンボライズした立体緑地公園を計画する.具体的には,コミュニティ委員会やディベロッパーの需要を満たす複雑なプログラムを忠実に積層させ,リアリティを持たせそれらを10本のリボン状の緑化された曲面屋根によって覆うことでManhattan Green 2409を立体化・視覚化させようとするものである。建築形態はマンハッタンに増産されてきたシーグラムビルディングのような自律的均質的インターナショナルスタイル建築ではなく,建築/土木/ランドスケープ/自然のイメージを統合させる提案を行っている。

中国北京市における双泉堡地区の設計 - 下水処理場を核とした環境啓発施設の提案 - 

現在、中国において深刻な水問題が顕在化している。北京は世界の大都市の中でも類を見ない渇水地域であり、多くの水資源を地下水脈に依存している。降水量が低下し続ける一方で人口が増大した結果、地盤沈下が発生し、さらに地下水脈の9割が汚染されているという深刻な状態である。また、増え続ける環境問題の多くは環境教育水準の低さから引き起こされ、大気汚染や食の問題等、日本にも多大な影響を及ぼしている。これらの問題は、文化大革命を経て、後の経済発展に伴い引き起こされたものであり、成長と共に古くからその土地に根付く思想の多くが失われ現在に至る。
 本計画では、成長に伴い失われて来た「自然環境と共に生きる文化」を再確認することを目的とし、汚水処理場の建設による物理的な水不足解決と共に、再生水を利用した環境啓発施設を設計する。さらに、地区全体のランドスケープ計画を行い、「開発と同時に水資源を考える設計」を行う。処理場から生まれる再生水、汚泥によるレンガや肥料、そして下水熱などが様々なシーンで生活の基盤となり、水を通じた街全体の繋がりを創出する。
 「現代の技術」を取り入れながら「古くからこの風土にある考え方」を活かして設計をする事で、水や空気、そして街自体を浄化し、さらに、国民の意識までを再生していく事を目指した計画とする。

TAYUTAU-BA 実験的空間提案

本研究では河川環境を排除することなく、その変化を受け入れる空間のあり方を明らかにすることを目的とします。近年見られる建築においては環境を制御し省エネルギー化することがエコや環境共生と捉えられているような気がします。もっと建築側が環境に歩み寄った共生のあり方があるのではないか、そうした空間は河川沿いにこそあるべきだという思いが本研究に取り組んだきっかけです。
 研究編の対象である船宿群は、河川環境にしなやかに適応した空間を併せ持っていたため強固な基礎や構造を持っていなくても現在までその形を保ちひきつがれてきました。
 そうした適応の手法を抽出し設計編では、公共的に開かれた時間限定型空間の工作物を提案します。水位は時間によって異なり、空間もそれに応じて絶えず変化していくため時間貸しでレンタルスペースのような利用が可能です。朝方の2時間をワーキングスペースとして利用したり、夕方から3時間宴会場として利用したり、一歩堤防の内側に足を踏み入れると都市の喧噪から離れ非日常的な空間が広がっています。
 河川によってたゆたう空間は、訪れるたびに違った場を見せ河川の変化とともに水辺の魅力を映し出していきます。このたゆたうばをきっかけに水辺環境が見直され河川沿いに賑わいが再び戻ってくるのではないでしょうか。

Wind Architecture
~neovernaculism~

 本計画では地球温暖化による異常気象などの社会背景を受けそれらの原因として二酸化炭素排出に加担してきた建築を『風』という要素に着目し見直すことで二酸化炭素排出抑えた建築を目指す。かつて中世をキリスト教の理想世界とするロマン主義芸術家の間でゴシック芸術が崇拝され、これが美術や建築に組み込まれて様々な作品を生み出されたゴシック・リヴァイヴァル建築ように、現代の理想とする建築の姿はこれまでの建築史の正系から外れていた風土的建築=バナキュラーな建築にあると考え、そこに見られる自然と対話するカタチ、特に『風に対する操作』を建築に組み込むことで、環境破壊といった社会問題を抱える世の中、今後の建築のあり方の方向性を示唆するものになりうると考える。『風だけの事を考えて建築をつくる』ことで風に対しては合理的になる。『風に合理的な建築』で人々が生活を送ることは一つの環境共生のあり方だろう。これからの時代、高度な設備機能に頼り意匠的な自由度を高める建築ではなく、風土的建築=バナキュラーな建築に見られる風の操作を手がかりとしてそれらを意匠的に踏襲する事が温暖化などの環境破壊が騒がれる今、建築の新しいデザインとなる事を期待する。

住宅が育てる住宅

住宅は、その機能を失えば建て直すスクラップ&ビルド時代を経て、耐用年数の異なるスケルトンとインフィルとを別で考えるSI住宅の考え方が生まれ、サステナブル時代となってきた。しかし、自然エネルギー利用は近年発展を見せているが、太陽光パネル、地熱利用などに留まり、それは自然エネルギーを人間の使いやすいエネルギーに強制的に変えているに過ぎない。住宅が環境から断絶するツールである以上両者の関係はこれ以上改善されない。もし自然要素そのものを建築に取り込み、人が自然を活用し、貢献する関係が維持されれば環境と共生する住宅になるのではないかと考えた。 

 コンセプト ~

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