幾何学形態・自由造形美 Geometric morphology

~  編集中  ~

このページでは提案要素ごとに参考作品をカテゴライズを行っています。

​対象作品は全国建築学生賞、全国卒業設計賞、JIA修士設計展、トウキョウ建築コレクション、せんだいデザインリーグ、荒レンガ卒業設計展、全国合同設計展、中部卒業設計展、ディプロマ京都、デザインレビュー、長谷工コンペティション、ダイワハウスコンペティション、ERI学生コンペ、大東建託コンペティション、フューリックコンペティション、パブリックスペースコンペティションです。そのほか、関連の動画、書籍、雑誌、建築物もカテゴライズを行い、最大級最先端、最高技術の建築設計プラットフォームを目指します。

建築における幾何学的形態の反復に関する分析および設計提案

作品概要

 現代建築において建築の均質化に対する批判がある。そのような批判の中でも、均質空間を生みやすいという固定観念のもと退屈な構成だと避けられがちな設計手法がある。それが類似したヴォリュームを繰り返し配置していく「反復」という手法である。この手法が均質空間を創出してしまうというイメージがあるからであるが、実際にはそうしたイメージと反復建築の空間の間には大きな差があると考えられる。そこで本研究では「反復」手法に関して再考し、それより得られた知見に基づき設計提案へとつなげ、反復建築の見過ごされてきた新たな可能性を検証することを目的とした。
 本設計では非均質空間が求められている現代美術館を用途に選定し、反復手法を用いた新たな現代美術館を提案した。本論文においての分析・考察より類型化した三つの反復単位ヴォリュームの位置関係(隣接・分離・重合)および反復単位ヴォリューム間に生じる9つの空間を設計に落とし込むことで、計画を進めた。同時に配置・形態・スケールの3つの視点から構成操作を行うことで、均質な空間から非均質な空間へと段階的に設計が行われている。
 以上の操作を行うことで「反復」手法によって均質な空間から非均質な空間までの多様な空間を実現し、新たな可能性をもつ「反復建築」を提案した。

クリストファー・アレグザンダーにおける
「15の幾何学的特性」を応用した建築設計の提案

作品概要

”デザインの最終の目的は形である”

クリストファー・アレグザンダーはこれまで、生き生きとした建築や空間に感じられる「名づけ得ぬ質」を実現するため、様々な理論を提唱し実践してきた。「都市はツリーではない」では、生き生きとした質が失われた原因をデザイナーのツリー状の思考パタンの為とし、「パタン・ランゲージ」では、局所的ルールを共有することによりこの質を実現しようとした。2002年に出版された「The Nature of Order(秩序の本質)」において、生き生きとした建築や空間に感じられる質は、多くの「センター」が相互作用し生まれる「全体性」からもたらされると説明し、この「センター」の構造を「15の幾何学的特性」として提示した。本研究は、「15の幾何学的特性」をデザインプロセスに応用する為、複雑な再帰構造を持つ「センター」の振る舞いをアルゴリズムとして記述し、シミュレーションを行う。「センター」は複雑な構造である為、複雑系で用いられるマルチエージェントシステムを 参考にする。「センター」を認識可能な最小単位であり、自律的な行動主体と仮定しシミュレーション空間内に並置する。相互作用の結果、全体として「15の幾何学的性質」が創発する振る舞いを、アルゴリズムとして記述する。無意識的な相互作用から生成される幾何学を、建築として機能性と全体性を与え成長させていくプロセスを提案する。

Porous Structure - コンピュテーショナル・デザインによる植生・植物的構造を有する空間デザインの提案 -

作品概要

近年、建築デザインにおいて、3次元CADやBIMを用いたコンピュテーショナル・デザインと、レーザーカッターや3DプリンターなどのCNCファブリケーション技術が注目されています。この2つの技術の発展・普及により建築デザインの可能性が広がり、以前よりも高度で自由なデザインが可能になりました。本制作は、コンピュテーショナル・デザインを用いて、自然界の造形を手がかりにした空間デザインの提案を目的にしています。自然が生み出す現象的な造形と植物固有の造形原理、巨視的な要素と微視的な要素の2つの要素をもとして、独立した部材が互いに支え合う空間デザインを計画しました。気候風土・地理的位置・生態系などの様々な事柄が、偶然的に連続し結びつく事で地域特有の地形が生まれます。同様に、植物のカタチも環境への適応・成長の過程・リスクヘッジなどの要因からカタチを変化させ進化してきました。こうした現象的な要因から生み出されるカタチを、デジタル技術を用いて空間デザインに取り組みました。自然のカタチをもとにアンジュレーションやボロノイ多角形に生成して、人の手作業では得られない植物に内存する形態原理・合理性を一つのランドスケープに落とし込みました。自然の形態原理を示唆させる空間デザインの実験的な提案です。

キャラクターキューブ

私はこれまで建築などの作品を制作する際に、一貫した癖があると感じていた。それはエスキースの段階で、まず形をつくろうとする上で決まって幾何学の形態に落とし込んでしまおうとする癖である。とくに私は正方形や立方体などの四角い形態を多く使う傾向があった。そして大学院に入り、正方形や立方体に頼ってしまう傾向、手癖は、必ずしも悪いことではなく、むしろその形態に私自身が大きな魅力を感じているのではないかと考えるようになり、今回のキャラクターキューブという作品を制作した。
キューブは球や正四面体などと並んで極めて抽象的で純粋な幾何学モデルである。建築は設計の過程で次第に幾何学から遠ざかり不純化していくが、にも関わらず古来より、特に近代以降は多くのキューブが用いられてきた。それはおそらくキューブという形態に、私だけではなく少なくともキューブを設計などに取り入れている人にとっては、この単純な形態に美しさなどの魅力を感じさせる力があるからだと考えている。
まず私は、様々なバリエーションを持つキューブをつくろうと思い、50音順で42個の形容詞からキューブの形を考えた。この時点では建築をつくるという考えを一度捨てて、キューブという形態の持つ特性と、形容詞から来るイメージからつくっている。そしてそこから生まれた42個のキューブから、建築として機能を持ちそうなキューブを選択し、それらに建築的な機能を与えていった。

美意識の体系化に関する研究 - 建築の形態分析を通じて - 

芸術、そして建築において人間は古くから美しい形やプロポーションに憧れ、造形における美というものを求めてきた。美の決定というものは多くの場合、人間の美意識によって決定されているが、果たしてそこにはどのような意識が作用し形態の決定に反映さているのか。本研究ではそのことに焦点を当て、一個人の美意識、ここでは私自身の美意識を題材として研究に取り組んだ。分析の流れとしてまず私自身がその形態に対して美しいと感じる建築100作品を雑誌『新建築』から選出する。選出した作品の形態を把握しやすくするために、開口と装飾を排した3Dモデルを作成し、その形態を美の形式原理を用いて分析していく。美の形式原理とは人間が美しいと感じる図形のパターンを宮下孝雄が整理し、言語化したものであり、「統一」、「繰返し」、「漸層」、「対称」、「釣合い」、「律動」が存在する。この6項目の形式原理それぞれがどの程度存在するかを確認するために、項目ごとに得点をつけていく。得点付けの結果を単純に合計したものと、因子分析にかけてそれぞれの数値、言語を導き出す。最終的に導き出された数値や言語を自己の美意識の偏りとして捉え、それらを可視化するために、敷地の条件等と組み合わせつつ、建築の設計、ここでは形態決定に反映させる。

玩具的建築思考  - フレーベルの恩物による空間構成 - 

古くから積み木等の玩具は、教育玩具として明確な思想をもって子供たちに与えられてきた。その代表は恩物と呼ばれるものであり、開発者である(フリードリッヒ・フレーベル)の教育思想は、積み木を含む様々な玩具というかたちになって現代まで引き継がれている。それらの玩具はプリミティブな幾何学で構成されており、我々が設計の初期に利用するツールに等しい。しかし、積み木の様に並べられ、積み重ねられたかたちは、資本的要素が優先した設計過程の中で、はじめにイメージされた純粋な空間体験を失って行く。そのような点で都市の建築たちは、そのほとんどが建築設計者の想いを裏切ったかたちで現前しているとも考えられる。そして建築設計過程の流れの中で、設計者は空間体験に起因した純粋な思考を置き忘れてしまっているのではないだろうか。
 「玩具的建築思考」と題した本計画は、その思考を取り戻すべく、フリードリッヒ・フレーベルの恩物をもとに玩具的建築思考を構築し、フレーベル博物館建設というプロジェクトにおいてその可能性の一つを提示する。
 建築空間を恩物から読み取った要素に還元して捉え、玩具的建築思考によって4種の空間モデルを構成した。それらを建築プロジェクトとして統合することで、既存の建築タイプにはない、新たな空間体験となることを期待する。

反復について

近代以降、形式的な手法は、たびたび批判されながらも成長を遂げてきた。
その中の一つに反復という形式がある。至る所にありふれる反復という形式は、特に強力な形式のひとつである。
反復という形式を再読し、単なる無批判な形式主義に陥らない反復のありかたを探求する。 

まず直接の過去として、産業革命以降に現れた反復という形式の主要なものを整理して概観していき、その中で純粋に「繰り返すこと=リピート性」による意義を抽出していく。そのような歴史的概観により、リピート性には3つの意義が見出される。
ひとつは「相対化」。これは反復を地としてみたときの効果であり、反復による同一性、均質性ゆえに、それらは比較可能となり、相対的なものとして認識可能となる。
ひとつは「主従関係の消去」。同一のものがシステマティックに反復する形式においては、部分と全体、ある部分と別の部分、などにヒエラルキーが生まれない。
ひとつは「形骸化と秩序の強調」。同一のものがあるシステムの下で反復することで、ひとつひとつの意味内容は薄まり、形骸化していき、代わりにそこにある秩序のみが浮かび上がってくる。 

そして、これら3つの意義を参照し、リピート性に基づく24のモデルを作成した。それらはリピート性の具体的な翻案にもなっており、参照可能な例示としての役割も担っている。
そして最後に、あるスケールと周辺環境を与えたモデルとして、3つの展開を行った。

Branch 群島としての集住体

成熟を迎えた日本社会で、家族の形は変わりつつある。 経済的に豊かになり、「非家族世帯」が増え、核家族以外を対象とした住環境の模索が行われている現状がある。閉鎖的で無機質な建築形態となってしまっている都市型中高層集合住宅の中では、住人は互いの関係性が匿名的なまま生活している。 さらに、近代に完成し、形式化されたユニットが地面から離れて作られるとき、外部の関係はバルコニーやテラスといった形式化された小さな外部空間を付加するだけであった。
そこで、複雑化する世帯の形態を単純な社会単位と定義し、その数と場所を対応させて場を認識する。それによって住人が選択的に関係を築けるよう、場へのアクセス性、そこから見える風景を集合住宅の価値観として捉え直すことで、集合住宅の新しい形態を導けるのではないかと考えた。多様な場を設定し、集住体内に住む家族の生活に新しい価値を見出すことを目的として設計した。
場と場のアクセス性の最たるものはアイランド的な住戸配置であり、宙に浮き他との干渉空間として外部空間を介入させることでネットワーク的なアクセスへとアクセスの次元を一つ増すことができる。形成される立体的なアーキペラゴから成る集住体の空間はレイジーな外部空間を内包していて、システマチックな現代の集合住宅の作られ方に対して、バグのような場の集積する建築を目指した。

展望と退避 ~横浜パスポートセンター~

「展望と退避」という考え方を基盤として修士設計をすすめた。人は、周囲を見渡しやすく、しかも必要な場所には素早く隠れたり避難したりすることができる環境を好む。これを仮に、遮られない視界(展望)と、隠れたり難を逃れたりする場所(退避)とする。人々は、周囲を見渡しやすく、しかも必要な場所には素早く隠れたり避難したりすることができる環境を好む。展望と退避の両方の要素をもった環境は、探検したり住んだりするのに安全だと認識され、その結果、このような要素のない環境よりも美しいと感じられる。 この原理は、人間の進化の歴史に基づくもので、展望と退避が豊富な環境が、先行人類や初期の人類の生存確率を向上させたことに起因する。この考え方は、「デザイン原理」から引用した。「デザイン原理」とは、デザインにおける法則やガイドラインのことだ。代表的な例は、黄金比やフィナボナッチ数列などで、数多くの「デザイン原理」が存在する。デザイン原理を参考にすることで、デザインのアイディアをまとめたり、デザインの方向性の決定において、作業を円滑に、またそのようなデザイン原理が建築の分野にも取り入れられるかどうか、を試みることが目的だ。
 空間が人に及ぼす影響、どんな形や空間が人に好まれるか、またそれがデザイン原理に適うものなのか、それらを考慮して横浜の象の鼻地区にパスポートセンターを設計する。

家族単位の概念と住宅を構成する空間の単位を分解し,再構築することの試案.

00. 分離派の典型──家族単位の概念と住宅を構成する空間の単位を分解し,再構築することの試案.01. 敷地──都心近郊の新興住宅地.20世紀の合理的な都市計画によって,正確にわけられた住戸/区画/街区において,1街区,1区画の概念から考え直す必要があるのではないか.
02. 生活の単位(個人)──1LDKで構成された四角形による内部空間と,それらに囲まれた三角形の外部空間を1単位(個人の生活する単位)とし,敷地いっぱいに機能・形態,共に連鎖させる.03. 境界/領域──ここでは,住人が「個人」として生活する.住人は,プライベートルームを中心に隣り合うリビングルーム,キッチンルームを使用する.毎日,同じ場所を使用してもよいし,日によって変えてもよい.しかし,必ず,どこかの場所で別の住人と生活が重なり合う.そして,各部分で起こりうる生活の重なりは,自らの生活領域を超え,全体へと連鎖し,ひとつの住宅の中で新たな家族の単位をつくり出す.04. 21世紀の新たな家族単位──数年後,生活の連鎖は,1区画の境界/領域を超え,1街区すべてが,ひとつの家族単位となる.

​~ 関連建築思想 ~
​脱構築主義・でコンストラクション

非線形な手法、建築物の表層・表皮、構造や覆いといった建築の要素に歪みや混乱を起こす非ユークリッド幾何学の応用が特徴。脱構築主義に含まれる建築家の一部は、フランスの哲学者ジャック・デリダの著書と、その「脱構築」という思想に影響を受けている。また、他の建築家らはロシア構成主義に影響され、その幾何学的でアンバランスな非対称的形態を再現しようとしている。総じて脱構築主義の建築家らは、「形状は機能に従う」「素材に忠実であること」といった、モダニズム建築の抑圧的な『鉄則』と彼らが考えるものから、建築を遠ざけようと意図している。

​~ 関連建築家 ~
ピーター・アイゼンマン

彼の著作では、比較分析を含むトピックがおおく、特に建築という規律の解放と自律化に対して、ジュゼッペ・テラーニ、アンドレア・パラディオ、ル・コルビュジエ、ジェームズ・スターリングなどを対象としています。また、自分の設計でも建築形態を「解放する」ことへ焦点をおいており、それは学問的および理論的にも注目に値しますが、構造が十分に検討されておらずクライアントから非難されることも多かったそうです。

 コンセプト ~

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