公共性・パブリック・公共空間・オープンスペース Publicness Open space

~  編集中  ~

このページでは提案要素ごとに参考作品をカテゴライズを行っています。

​対象作品は全国建築学生賞、全国卒業設計賞、JIA修士設計展、トウキョウ建築コレクション、せんだいデザインリーグ、荒レンガ卒業設計展、全国合同設計展、中部卒業設計展、ディプロマ京都、デザインレビュー、長谷工コンペティション、ダイワハウスコンペティション、ERI学生コンペ、大東建託コンペティション、フューリックコンペティション、パブリックスペースコンペティションです。そのほか、関連の動画、書籍、雑誌、建築物もカテゴライズを行い、最大級最先端、最高技術の建築設計プラットフォームを目指します。

市民力がもたらす新しい公共性
- 自発的労働がつくる町 -

作品概要

 労働とは朝から晩まで働くこと、ある程度の特異な技術を持つことなどと捉えがちだが、地域での生活で培ったことが地域社会を支えることができるのではないかと考えた。

 雇用・被雇用の関係ではなく、市民自らが地域社会の課題を発見し、解決していく「自発的労働」を誘発・サポートする建築を設計する。

 今日の多様化し高質化した市民の生活に対するニーズは行政が提供するサービスの枠を超えている。しかしその中で溢れたニーズを、市民たち自らが見つけ、解決に向かう「ワーカーズコレクティブ」という活動がある。こういった活動は営利ではなく地域貢献を第一に掲げており、生活して感じた不満や不安をヒントに、市場原理では成立しないことを業務の対象としている。しかし現状はそれぞれが小さくバラバラに活動してしまっているため、参加人数や貢献度に限界がある。そこで「自発的労働」の拠点及び市民が気軽に労働に参加できる建築を設計し、市民の力によって創られる町を創造する。この建築に関わることで、市民は自分の生活を見直し、それをより良くしていこうとする意識が芽生える。そのニーズを共有し、市民の間で新しい共同体が結成する。

 今、一人一人がただ住むのではなく共に生きる活動をするといった意識を持っている市民はどれほどいるのだろうか。市民同士の生活の支え合いは、地域社会を立て直す大きなカギとして見直されるべきであるだろう。

多様化する建築 - 都市に於ける新しい公共の在り方 -

作品概要

 平成22年に内閣府より『新しい公共』宣言され,それ以降公共の意味が変わりつつあると私は感じている. 特に地方の公共建築は,新しい動きが活発である.地方の公共建築では,市民に滞在してもらったり,自発的に活動を行ってもらったりという動きがある.一方,都市部では,公共建築以外の建築で公共的空間が設けられ始めている.都市の中では,再開発等で設けられた公共的空間(オープンスペース)の方が公共性の高い場所さえ生まれている.
 そこで横浜市みなとみらい地区という開発が進む地区で,今後の公共空間・公共建築がどうあるべきなのかを提案する.本計画では, 都市の中にある公共的空間を持つ建築の事例を基に,空間構成要素を抽出した.その中で囲む・スラブ・エントランスの3つの要素を利用して都市に於ける新しい公共を提案する.
 建物全体をスラブで構成し,外部との関係を密にする.計画地に隣接する公園と連続した空間になるようにスラブを上層階に行くにつれ,セットバックしている.さらに建物内部に巨大なボイドを計画する.そのボイドの中では,アルコーブのような突き出したスラブ空間があり,各階を繋ぐ役割をする.各用途を繋ぐようにエントランスという空間を設ける.それにより上下階の関係性を強めることができる.これにより都市に於ける新しい公共が構成される.

群衆の建築
- オープンスペースを複合する人々の活動のための都市建築 -

作品概要

都市において、道路や駅前広場は一時的に祝祭的な活動の場となることがある。近年、そういった交通のための空間を積極的に人々の活動に利用される公共空間として整備しようとする動きがみられる。一方で、建築は路地空間の引き込みや公開空地などによって、敷地外の都市のオープンスペース(以下、OS)と多様な関係をつくってきたが、建築とOSの管理主体が異なるために、その関係は制限されてきた。今後、建築とOSの関係をつくる主体同士の連携によって建築とOSの複合はより多様な活動を許容し、人々が集う都市における重要な公共空間となると考えられる。本研究では、まず建築とOSの接続関係から新たな建築を構想する知見を得るために、都市のOSに面する建築を対象に、接続するOSの種類とOSに対する建築的操作から建築とOSの接続関係を整理した。次に、新宿駅東口周辺の建築とOSが明確に二分されない領域において、資料から捉えた接続関係では不十分であるため、建築とOS双方を横断し、空間的・機能的連鎖を促すパブリックガジェット(以下、ガジェット)による新たな接続関係を考案した。同時に多主体の連携によって、都市の駅前広場に面する商業建築における公共空間の割合を増大させる枠組みを提案した。

裏中華街の家
- 横浜中華街のための公共空間提案 -

作品概要

現在、横浜中華街というと、多くの人が「飲食店街」というイメージしか持っておらず、横浜の観光地の一つとして捉えている。しかし、テーマパーク観光地ではなく、横浜開港以来、多くの苦難を乗り越えてきた華僑・華人が自分のアイデンティティをしっかり根に据えて創り上げた街であり、生活の場であり、共同社会である。何世代にもわたった華僑の人々が、自分の生活を営み続けるため、社会、経済の変化に対応し、中国本土でもない、日本でもないユニークな「中華街文化」を創出した。しかし、エスニック観光スポットとして発展していく中華街の主役となる華僑社会が、徐々に三代目・四代目華僑を中心とする構成になっていくことにつれ、中国人としての意識が薄くなったり、日本社会に同化し、中華街を離れて行く人が増加している。また、近年では留学・就労で日本に来た中国人は、中華街を観光地として捉え、無関心な人がほとんどである。

このような背景のもと、本提案「裏中華街の家」は、中華街の商業、行事と華僑文化発展の関係を研究した上で、若い世代の華僑・華人を中華街の街づくりに参加させる仕組みを提案し、イベント・伝統行事・生活・コミュニケーション・教育など様々なシーンに応じる公共空間を設計することにより、商業発展と文化伝承が両立できる環境を作ることを目的にしている。

都市のイメージを用いた前橋市活性化重点地区のグランドデザインに関する研究
- 4番8番街区を敷地とした新たな公共空間の設計 - 

昨年の未曾有の大震災は私たち人間にとって、また建築家にとって大きなメッセージを諭しているようである。人と人の絆を再確認した私たちにとって身近なコミュニティの在り方、公共空間への再考は必然であると考える。
本計画では、衰退化する地方都市中心市街地を取り上げている。本提案の舞台である前橋市活性化重点地区では、他の地方都市同様、商業地としての衰退化が著しい。この地域で、強い建築を媒体とする、新たな公共空間を提案する。提案の足がかりとして、都市のイメージ調査を行い、前橋市民の記憶を顕在化することで、都市の独自性を定義した。そして、商業地としての再生を図るのではなく、歴史的中心市街地としての新たな価値を建築という媒体を通して解決する。また、設計の空間概念とした「ZONE」とは一般的な「広場」と近い性質をもっているが、従来のゾーニングされた公共空間では生まれない多様な空間の広がりを獲得できるものと考えている。本計画の新しい公共空間への思考は、縮小する時代に衰退する他の地方都市中心市街地にも応用可能な概念を持ち得ていると考える。また、本計画では建築物のデザインを中心に提案したが、現実にはさらに多くのデザイン領域が存在し、それぞれの領域を超えて表現されるとき、互いに空間の質を支え補い合い「ZONE」という公共空間が最も魅力的にかつ、時代を超えて使われ続ける公共空間となると考えている。

人々のあつまる風景を広げる建築群の設計

私たちの身の回りは様々な物があつまることによって形成されている。建築は空間の集合であり、都市は建築の集合であり、人、金融、交通、制度を統合することで国家が成立している。
日常の生活を「あつまる」という視点で捉え直したとき、その結果として生じる形態の魅力や新たに放出されるエネルギーに惹かれていった。「あつまる」現象によって生み出されたものを観察して行くうちに常に何らかの関係性を持ちえる人の存在を見直した。人々もまた個人のあつまりであり、家族や多様な集団のあつまりなのである。
私は、「あつまる」ということが過去から現在、未来において物事を成立させる際の基本的・かつ不可欠な要因であると考えている。人々はあつまることで身を守り、力を持ち発達してきた。あつまるという行動が村落を形成し、交流を促し、産物を生み出してきた。そして2011年3月11日の東日本大震災を経験した私たちは「あつまる」ことの重要性を身を以て体験している。人々があつまる風景を1つの価値として捉えることで、近代の建築群が形成する均質な風景から、生身の人間から生まれる活力溢れた風景へと変化させることができるのだと信じることから修士設計を進めていった。本設計はあつまり住まう集合住宅とあつまり学ぶ場である小学校の設計から、人々のあつまる風景を生み出す建築のタイプを提案し、その風景を広げることで生まれる新たな可能性を提示するものである。

生活共有空間住居  - 都市単身者住居における新たなオルタナティブの提案 - 

都市にあふれる単身者の生活は今、多くがワンルームマンションなど単身者向けアパートの一室に置かれている。独立性の高い狭い個室の中で完結した生活が、地域社会の中で切り離され、孤立した「見えない単身者像」を作り上げているのではないだろうか。画一的な住戸が個人の持つキャラクターを失わせ、味気ない人間関係を生む。
 都市において増え続ける単身世帯のための住宅は、多様化する単身者の生活を支え、他者や社会とのつながりを育む一つの居住スタイルとして提案される必要があると考える。
 そこで本研究では、≪生活共有空間≫の存在に注目した。1人を「個」として分断するのではなく、生活共有空間によって人とのつながりや自ら自分なりの生活を描いていこうとする意欲を持たせることが、単身者の豊かな生活や、地域社会との良好な関係を生むのではないだろうか。多様な生活共有空間の在り方を分析して新しい生活共有の仕方を模索し、これからの単身者居住に取り込むことで、「個」として孤立していく単身者の暮らしを再考する。分散した居住者の個室と共用部をつなぐふくらみのある動線空間がひとつながりの自在な生活共有空間として構成され、それぞれの居住者の生活を重ねていく。1つの個室では完結しない生活共有空間住居を、画一的な一般的ワンルームマンションに代わる新たな単身者住居のオルタナティブとして提案する。

屋上は都市となりうるか
-5件の集合住宅における屋上改築の提案を通じて-

近年、東京都の人口は増加の一途を辿り、とりわけ区部の人口増加が顕著に表れている。こうした都心居住の進展とともに、高密化による共用空間、住戸・住棟における近隣関係の喪失などの問題が生じている。加えて、近年増加している屋上緑化は、単に環境負荷の低減と緑景観の形成といったレベルに留まっているが、むしろ屋上緑化に限らない多様な屋上の使われ方を視野に入れた計画が必要であると考えられる。
 そこで本研究では、集合住宅における屋上の建築事例を把握し、人の生活の場として屋上が計画されている集合住宅において、屋上がどのように使われ、位置づけられているか、 また動線・面積といった計画手法を把握・分析する。さらに屋上の利用形態に着目し、併せて考察を行い、それにより得られた知見を設計の前提に据え、都心居住の観点から具体的な敷地を設定し、屋上の有効利用を伴う集合住宅の提案を行うことを目的とする。そしてそれらをシステムと捉えることで、一つの屋上都市ランドスケープを提案する。
 なお、人口増加が顕著であり、建設が続く神田の集合住宅の屋上を改築対象とすることにより、屋上を神田における新たな地域の交流の場として再生することを目指す。また、対象敷地内の全10件の集合住宅において、2005年次に建て替えがなされていた5件を改築対象とする。

Open space & void in Metropolis  ~Three dimensional redevelopment in

昔、人は集まって暮らそうとして、都市を作った。古代都市では、公共の場として「広場」、「庭園」、「路地空間」が作られた。しかし超高層建築の発達により、都市の高密度化が進んでしまい、経済効率を考えるあまり、人が集まれる様なオープンスペースは都市から姿を消してしまった。無機的で、均質な建築が登場し、内部と外部が隔離したインテリア偏重都市が広がってしまった。都会の便利なシステムに魅力された人々は、「共存」ということへの意識が段々薄れてしまった。
 また、仮想現実世界は最盛期を迎えている21世紀のメトロポリスでは、住、職と遊の境界線は曖昧になっている。都市の物理的な意味は段々薄くなっていく中、人と人が互いの存在に気づく建築空間をつくる必要があるのではないだろうか。消費時代から環境共生時代へと移り変わろうとしている都市では、自然そのものを境界にし、モノを通してではなく、自然や他の人間との共生を楽しむきっかけをメトロポリスに作る方法を考える必要がある。
 本計画は、人間環境の向上を求め、何かを他の人と共用できるオープンスペース、時にはモノから離れて建築に立体的に透き間をあける提案である。
 こうすることで成長可能な空間を作ると同時に、場所性の強い建築が生まれる。人と人は互いの存在に気づく結果、町に新たな文化が生まれ続け、経済主義によって失われた価値観が取り戻される。いずれにしても「ユニークな共存」はユートピアのゴールではないだろうか。

GINZA LOUNGE 新たな商空間の提案 ~銀座地区の再生~

銀座四丁目交差点にパブリックな空間を内在させた新たな商空間の提案をした。
 銀座は、日本有数の商業の街として繁栄してきた。しかし、銀座周辺には汐留・丸の内の再開発により次々と高層建築が誕生し、銀座でも高層化か現状維持していくか議論された。そして、特に大面積を保有する百貨店などの大型商業施設は、街の景観や文化をも変えてしまう影響力を持っている。経済性や合理性を考えるだけではなく、銀座の街の魅力を生かした開発をしていくことが重要であると考えた。
 そして、商業施設は、誰もが自由に入ることのできる施設であり、ある意味公共性の高い建物であると考えられる。かつての百貨店を振り返ってみても公共性のあるものを機能として持ち、文化施設を内包している。直接利益に結びつかない空間を大切に扱っていた。そして、現在のインターネットを通して商品を購入できる時代の中で、そのような空間の充実こそが益々大切になってくると考えられる。
 そこで、外周に都市からつづく立体的オープンスペース、建物を貫通するパブリックなラウンジ空間を設計した。百貨店の原点を尊重しながら、パブリックスペースをとり、「モノ」を買うこと以上にギャラリーやホールを媒体とし、その空間でしか体験できない「コト」を重要視した施設を計画する。銀座の街を築いてきた歴史や景観を保持しながら、人々が交流し、体験する新たな商環境を創造する。

美の参道

表参道に出現した『美の参道』とは、広場を含んだミュージアムの提案である。

都市間競争が一層激しくなる現在、都市に対する課題は多い。広場のあり方もその一つとして挙げられるであろう。ニューヨーク、パリ、ベルリン、ロンドン、上海、シンガポール。世界の都市には豊かな広場が存在する。東京において、それは欠如しているのではないか。そこで、私は広場に着目し、今回のプロジェクトを進めた。『美の参道』では広場を建築に内包させることにより離散的で多様空間を獲得し、
以下、三つの特徴を持つ。
第一に、ミュージアムの所々に大小様々な広場を貫入させ、相互に入り組んだ空間構成にすることで多様な雰囲気の差異をつくりだした。表参道という華やかな雰囲気を内部空間に取り込むことで、静寂になりがちな美術鑑賞の場に躍動感を与えた。

第二に、空間に「図と地」いう一つの概念を取り入れることに徹した。
様々な概念を捨象し、図と地の概念に徹することで、全体のコンセプトを明瞭なものとした。

第三に、都市性という性格を建物に持たせた。具体的には二次元的な空間操作ではなく、縦方向への視覚的な抜けをランダムに配置することにより、多様な空間の質の違いをつくりだした。

そうすることにより、『美の参道』全体が表参道界隈の広場・ミュージアムとして機能し、街全体と一体的な建築空間になる。
つまり、従来の建築空間の文脈に無い新たな建築のあり方を提示している。

軒下シェア —第二の人生が彩る商店街—

中心市街地の商店街は高齢化やスプロール化,あるいは郊外の大型ショッピングモールによって廃れ,シャッター街になっているのが現状である.そのため,地方ではコンパクトシティを目指し,郊外から中心市街地に移り住んでもらうことを積極的に進めている.そこで,歩行者中心の環境が根付いた中心市街地の商店街に,郊外で孤独に暮らし,共通の趣味を持つお年寄りたちが住まうシェアハウスを提案する.余生を楽しむお年寄りの多様な趣味が商店街を彩っていく.軒下は住人の趣味の共用空間となり,同時に来訪者と住人のふれあいの場ともなる.ストリートに伸びる軒下を建物内部に引き込み積層させることで,共用空間が立体的に構成され,住戸が商店街の一部となる.軒下に集うお年寄りたちの第二の人生が地方都市を活気づける.

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はじめに、パブリックスペースの意味を捉え直す.
まず、ある場所を共有する人数をx人とおくと、x人で共有する場所を、「1/xのパブリックスペース」と表すことができる.すると、今のパブリックスペースは、場所を共有する人の数が多く、1/xの分母の数が大きくなる.しかし、共有する人にとっては、自分がその場を共有しているという意識が薄い.また、場を共有する一人ひとりとの関係は希薄である.ここで、1/xの場を共有する人の数を減らす.分母xの数が小さくなる.すると今度は、一人ひとりとの関係は親密なものになる.つまり、他者と親密な関係を築く最大限の密度は「2分の1」ではないだろうか.部屋と部屋の間に、他者と2人で持つ「2分の1」の共有空間を入れることで、住宅は自分だけのものから、他者と関わる場になる.他者との関係性の中で生活することは、都市生活だと言えるのではないか.

結楼 グローバル社会において、外国人と街を融和させる住環境の提案

これまで日本の住宅は社会的背景やライフスタイル、技術の発展に応じて姿を変えてきたが、これから目指すグローバル社会においての住まいの環境はどうなるのだろうか。そこで外国人が街に融和することができるような建築を提案する。敷地は大阪の上町台地に位置する寺町・夕陽丘。さまざまなヴォリュームと多方向からのアクセスが可能な道、大きな屋根で構成された舞台建築を建てることで、既存の街のよさを発見し、日本人と外国人が交流できるパブリックスペースをつくり出す。

公を纏(まと)う住宅

社会全体が成長・拡大から成熟・縮退へとフェーズを移して以降、公共のあり方が問われ続けている。都市化が進む前の住宅には家族以外の人を内包する「開くことによるローカルな公共性」が存在していた。しかし細分化され閉じられた現在の住宅には「公」を内包する懐の深さはない。そこで服を羽織るように「小さくてローカルな『公』」を纏った住宅が集まることにより生まれる新しい公共性を提案する。ふたつの四角錐で構成された住宅の集まりは居心地のよいコモンを形成し、濃度にムラのある「公」を生み出していく。 

まちのリビング ─小さな都市/大きな家に住むという快楽─

家のような居心地のよい空間を都市の多様性で満たす。これが都市に住む人の欲望を満たす空間だと考えた。家のような居心地のよさ、都市の多様性、両者の空間性を満たすために「まちのリビング」を提案する。「まちのリビング」は衰退する商店街上部に人が住むことで、アーケード空間を公共福祉機能をもったオープンコモンスペースに転化していく計画。1階はオープンコモン、3階より上は改築を行い、個室の入る集合住宅にする。そして、2階を住民のみが利用できるクローズドコモンである「いえのリビング」とする。このようにして、「まちのリビング」と「いえのリビング」のふたつの施設がアーケードの下につくられ、ふたつの空間がアーケードという空間に再び息を吹き込む。「まちのリビング」は商店街の住民、周辺の住民、行政が三位一体となって成立し、分断された都市と住宅の関係に刺激を与える提案。

窓辺屋ノふるまい

都市は高密化し人やモノが雑多に集合する豊かさを形成する反面、人の生活環境を壊してきた。そんな不快な生活環境を編集し、新たな街のコモンスペースとなる街の窓【窓辺屋】を提案する。この建築が家と家の隙間に挿入されることで、街に心地よい住環境をつくり人の集まる場をつくる。時の重なりと共に輝き方を変え、その時々ちがう都市の快楽を街に与える建築となる。

国家・都市・コンビニ
~コンビニという名の地域あるいは共同体~

「名もなき郊外住宅地」これはまさに20世紀末,ゲニウスロキ大量殺戮の時代が生んだ象徴と言えるであろう.今回の敷地がそうであるように,郊外の匿名性ゆえにその場所がどこであるか分からずとも,風景あるいはその場所の日常までもが容易に想像がついてしまう.もうそこには地域や町内などという共同体は存在せず,個で完結した生活が溢れているのが現状だ.
しかしながら,そのような生活を送りながらも私たちはある特殊な場において「無意識的な関係性」をつくり出しており,それらは地域や町内に代わる新しい共同体を形成しつつある.それが「コンビニ」である.約500mおきにある店舗はその近隣住居によっておのずと来客は固定され,それぞれ会話はなくとも「知っている」という感覚が無意識のうちに生まれる.この「無意識的な関係性」こそが21世紀のコミュニティの初期値であり,コンビニを住宅化することでそれらを昇華させる.

都市のパブリックスペースデザインコンペ2016
パブリックスペース

概要

1日に何百万人もが入り乱れる鉄道駅、朝市や朝ヨガでにぎわう緑豊かな公園、涼しげな昼下がりの路上カフェ、リビングにもオフィスにもなる図書館、子どもやお年寄りの声がこだまする路地裏、大切に扱われるシェアカーやシェアサイクル、その場に別世界をつくり出すスマホ・SNSなど、わたしたちの身の周りには、公/私、官/民の区分もあいまいな、心地よい空間が生まれています。一方、日本の居住人口はピークアウトし、都市人口も近い将来は減少に転じる一方、訪日外国人や国内外旅行客など、流動・交流人口は増え続けています。東京ではおよそ60年ぶりにオリンピック・パラリンピックが開催されますが、前回大会前後に一斉につくられた都市は、その再生や転換が喫緊となっています。わたしたちはまさに今、新しいアクティビティやライフスタイル・ワークスタイルが生まれる潮目、日本の都市が本当の意味での成熟都市となる潮目にいるのではないでしょうか。成長を超え、成熟に向かう「これからの都市」において、わたしたちはどのような場を「パブリックスペース」ととらえ、その場をどのようにデザインするのか。また、そこでのアクティビティはどのようなもので、それらを生み出し営むための仕組みをどのようにデザインするのか。これからの都市に生き、つくり、使いこなす主役である皆さんの鋭い着眼と柔軟な発想で、実在する任意の場所を想定して、これからの都市のパブリックスペースをデザインしてください。

都市のパブリックスペースデザインコンペ2017
都市のスキマをシェアリングし、多様な価値を与えていく

概要

 都市には様々なスキマが存在しています。これらのスキマは、都心や郊外の役割の変化や急速な都市のグ口ーバル化など、都市の構成要素が日々多様化する中で生み出されたものです。一方、都市においては、自らが抱える様々な社会ニ一ズ・課題を解決するため、訪れる他者との交流・共創により、スキマとなっている場所を多様な意味と価値を持つパブリックスペースへといかに生まれ変わらせるかが重要になっています。
例えば都市を訪れる人びとに向けて、都市のスキマを再定義し、一定期間の滞在を促すようなパブリックスペースをデザインすることができれば、新たなシェアや交流を生み出すプラットフォームとして、コミュニティの創生や経済の活性化に繋がる価値を実現することができるのではないでしょうか。実際の場や空間を想定し、運営や事業スキームを踏まえつつ、都市のスキマのシェアリングによって実現される多様な意味と価値を有するパブリックスペースの提案を募集します。

都市のパブリックスペースデザインコンペ2018
『Shibuya』的なパブリックスペース

概要

『Shibuya』という都市は、象徴的なスクランブル交差点、個性あふれるストリートや路地裏といった、いわゆる渋谷駅周辺のグローバルに発信された魅力だけではなく、良好な住環境、緑豊かな公園・緑道・川などの自然等さまざまに個性的な街を内包しています。そうした『Shibuya』に積層された文化は、他にはない感動や体験を生み出し、多様な人びとを惹きつけています。
これは『Shibuya』という言葉そのものが、地域性を意味するものから、文化や流行、生活スタイル、行動をも意味する言葉へと変容し、それが人びとを惹きつける新しい都市体験を生み出していると言えるのではないでしょうか。

そこで『Shibuya』を魅力的な都市体験を意味する言葉として再定義します。

本コンペでは上記の意味での『Shibuya』にふさわしいパブリックスペースの提案を募集します。具体的には世界中のさまざまな『Shibuya』的まち空間や仮想空間を舞台として、都市の魅力を高める空間のあり方やデザインはもちろん、そこで提供される都市活動や社会システム、サービスなど、多様な視点と発想を期待しています。

都市のパブリックスペースデザインコンペ2019
20XXのパブリックスペース

概要

 人口の変動、グローバルな人の往来・交流の促進、ライフスタイルやワークスタイルの多様化、テクノロジーやモビリティの更なる進化、デジタルとフィジカルの融合など、都市を取り巻く環境が日々変化するなか、公や私、個人と社会といった相互関係・相互作用、帰属や所有の概念も含めた社会構造そのものが大きく変わろうとしています。
「パブリックスペース」を、公や私といった立場や多様な領域を超えて重なり合う場、あるいは、その立場や領域の境界を感じさせない曖昧で自由な場と捉えると、未来の都市において、その社会構造の変化が最も顕著に表れる場とも言えるのではないでしょうか。
わたしたちが生きる「20XX年」では、どのような変化が起こっているのでしょうか。それらの変化の中には、地域固有の課題となるものもあれば、大都市や地方、国内や海外を問わないグローバルな変化も考えられます。また、都市の発展の中で培ってきた歴史や文化といった普遍的で変わらない価値を改めて見出せるのかもしれません。実際の都市や場を想定しながら、社会構造の変化により、どのような人びとのアクティビティが生まれ、どのように都市の魅力や豊かさに繋がるのかを提案してください。また、その活動を生み出すための人びとや空間、領域の関係性、システムや仕組みも踏まえて「20XXのパブリックスペース」をデザインしてください。

​~ 関連する建築家 ~
アルゴリズム建築・Algorithmic Architecture

アルゴリズム建築とは、情報処理技術を用いた、解像度の細かい離散過程を伴う設計の手法で、自然と人間の関係、自然と作為=人工的な構築の関係を再び定義し直すものである。自然は無限の連続体であるのに対して、そこにデザインの過程で人間の解釈が加わると必然的にその自然は有限の要素へと「離散化」される。アルゴリズムとは、同じく自然を離散化して理解するための方法でありながら、従来の近代までの解像度の粗い離散化過程とは異なり、より解像度の細かい自然の離散化を行ない、連続体としての自然そのものへと限りなく近づこうとする試みである。

​~ 関連する建築思想 ~
アルゴリズム建築・Algorithmic Architecture

アルゴリズム建築とは、情報処理技術を用いた、解像度の細かい離散過程を伴う設計の手法で、自然と人間の関係、自然と作為=人工的な構築の関係を再び定義し直すものである。自然は無限の連続体であるのに対して、そこにデザインの過程で人間の解釈が加わると必然的にその自然は有限の要素へと「離散化」される。アルゴリズムとは、同じく自然を離散化して理解するための方法でありながら、従来の近代までの解像度の粗い離散化過程とは異なり、より解像度の細かい自然の離散化を行ない、連続体としての自然そのものへと限りなく近づこうとする試みである。

【 2 】建築設計・各提案プロセスの作品パターン

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【 1 】建築設計・各提案プロセスの評価項目

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