前 川 國 男​

建築家。新潟市に生まれる。1928年(昭和3)東京帝国大学建築学科卒業。渡仏してル・コルビュジエに師事。2年後帰国し、レイモンド建築設計事務所に入る。35年独立して事務所を開設。東京帝室博物館の競技設計(1931)に落選を覚悟で新しいスタイルの計画案を応募するなど、昭和期の近代建築運動の主導者として活躍。ことに第二次世界大戦後の活動は目覚ましい。主要作に日本相互銀行本店(1952)、神奈川県立音楽堂および図書館(1954)、世田谷(せたがや)区民会館(1957)、京都会館(1960)、東京文化会館(1961)、埼玉県立博物館(1971)、東京海上火災ビル(1974)など。59~62年日本建築家協会会長を務め、74年日本芸術院賞を受賞。『足立光章他編『現代日本建築の源流 前川国男』(1984・プロセスアーキテクチュア) ▽前川国男著『前川国男 コスモスと方法』(1975・南洋堂出版) ▽前川国男・MID同人著『前川国男のディテール』(1979・彰国社)』

【関連人物】

ル・コルビュジエ

アントニン・レーモンドーフランクロイドライト

シトロアン住宅 住むための機械、車のような住宅

コルビュジエは、工業製品に「新しい時代の精神」が具体化した姿を見出し、船舶、飛行機、車を称賛した。 

なかでも動く居室ともいえる車は、住宅との類似性を有しながらも、機能重視の合理性、標準化による量産、高い製品精度、移動の自由、スピードの快楽など、 住宅 にはない価値と美を持った最も憧れる存在だった。

1階をピロティで持ち上げ下をガレージとした、最初の案を改良した1922年の案がどことなく車を思わせるのは単なる偶然か。「家屋を住むための機械のように考えて、道具として考えなければならない」

プレモス住宅 車× 住宅 という終わらない夢。前川國男の《プレモス》

コルビュジエ事務所で前川が担当したのが師が提案してCIAM第2回大会のテーマにもなった最小限住宅だったそうだ。量産住宅による建築革命、この若きコルビュジエの意志をついで戦後の日本で試みられたのが《プレモス》だった。

《プレモス》 PREMOSとは、プレファブのPRE、前川國男のM、後輩で構造家の小野薫のO、そして山陰工業株式会社のSを組み合わせたものだ。約1,000棟建設され、プレハブ住宅黎明期の建築家が関わった商品としてはそれなりの実績を残したが、そのほとんどは「炭住」と呼ばれる北海道と九州の炭鉱労働者のための 住宅 で一般 住宅 は数える程度だった。

神奈川県立音楽堂 1954年 DOCOMOMO JAPAN選定

1954年隣接する神奈川県立図書館とともに開館した。音響に定評のあったイギリスのロイヤル・フェスティバル・ホールを参考に、後に東京文化会館や京都会館などを手がけた前川國男が設計を行った。
結果、開館後に演奏したスビャトスラフ・リヒテル、ヴラディーミル・アシュケナージなど、世界的なクラシック音楽の演奏家が「東洋一の響き」と評したほどの、優れた音響効果を持つホールとなる。音楽演奏会・コンサート以外でも、横浜市内にある大学・専門学校等の入学・卒業式や各種イベント(講演会・集会等)でも使用されることがある。
1999年に日本の近代建築20選(DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築)に選ばれた。

国際文化会館 1955年 日本建築学会賞 DOCOMOMO JAPAN選定

国際文化会館は、東京都港区六本木5丁目にある、国際相互理解のための文化交流及び知的協力の促進を目的とする施設である。1955年に完成。宿泊施設、会議施設、レストラン、図書室などで構成され、講演会、シンポジウム、セミナーなどの会場として使用されるほか、結婚式場としても利用できる。建物は前川國男、坂倉準三、吉村順三の3人が設計した。
1955年(昭和30年)に、設計者の前川、坂倉、吉村の3名がこの作品によって「昭和30年度日本建築学会賞(作品)」を受賞。
1976年(昭和51年)には前川の設計により、旧館の改修と新館の増築が竣工した。
2003年(平成15年)にはDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選定され、2006年(平成18年)3月には国の登録有形文化財に登録された。

京都会館(ロームシアター京都) 1960年 日本建築学会賞 BCA賞 DOCOMOMO JAPAN選定

京都府京都市左京区岡崎最勝寺町にある前川國男氏が設計したコンサートホール「京都会館(ロームシアター京都)」
煉瓦タイルとコンクリートの軒が特徴の建物で、前川國男氏の代表作の一つとなっています。現在は建築家の香山壽夫氏の監修のもとに改築され、ロームシアター京都として運営されていますよ。

この作品で日本建築学会賞や第2回BCS賞を受賞し、DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれています。

弘前市民会館 1964年 BCA賞 

学都弘前のシンボルとして誕生し、音楽、舞台芸術の鑑賞、発表の場として広く市民に愛されています。県産材のヒバの型枠(釘の頭のギザギザが確認できる)によるコンクリート打放しの建物は一見無機質にも感じられますが、よく見るとその表情は豊かであり、周囲の松、欅、桜などと調和した見事な景観をなしています。窓等のガラス面を内側に引っ込めるなどに凹凸のある外観とすることで、風景に溶け込むことを目指したとされている。大ホールは、指定色によって制作されたもので、独特の色彩感覚が具現化された日本唯一の芸術作品であります。

1997年にはBELCA賞(ロングライフビルディング部門)を博物館とともに受賞しています。

宮城県美術館 1964年 BCA賞 公共建築百選

宮城県美術館は、仙台市都心部の西、広瀬川右岸の文教地区にある宮城県立の美術館である。敷地内は、本館の常設展・特別展会場および別館の佐藤忠良記念館展示室がある、その他の本館・別館内や中庭・庭園は公共空間であり、無料で入ることができる。広い中庭や白い列柱のあるアプローチが特徴的な建物で、リズムのある空間構成となっています。

設計は本館が前川國男建築設計事務所、佐藤忠良記念館が大宇根建築設計事務所。建設省の公共建築百選に選ばれている。BCS賞受賞。

埼玉県立博物館 1971年 BCS賞

埼玉県立歴史と民俗の博物館は、埼玉県さいたま市大宮区高鼻町の大宮公園内にある、歴史と民俗、美術の総合博物館である。網代張りタイルの長いアプローチが特徴の建物で、壁は打ち込みタイル、内部は一筆書きで構成されています。天井はコンクリート打ちっ放しで、平行に並んだ薄い梁も美しいですね。

第14回BCS賞を受賞しています。

福岡市美術館 BCS賞

福岡市美術館は、福岡県福岡市中央区にある市立の美術館。打込みタイルでつくられた外観が特徴の建物で、入り口が2つあることでも有名。落ち着いた外観に包まれた当館建築の構造は、広い「エスプラナード」と呼ばれる広場とロビーを中心とした展示室等の配置が独特です。展示室に入って作品を見る前にこの広い空間を通ることで、自らが日常から切り離され、これから芸術体験をするための準備をすることになるのです。

熊本県立美術館 BCS賞 1976年

熊本県熊本市中央区にある前川國男氏が設計した美術館「熊本県立美術館」
赤煉瓦の打ち込みタイルのファサードが特徴の建物で、高さも抑えられ周囲の樹木の間を縫うように建てられています。内部は天井まである大開口と格子状のワッフススラブ天井で、ダイナミックな空間となっていますよ。

第19回BCS賞を受賞しています。

東京文化会館 1999年 日本建築学会賞 BCA賞 DOCOMOMO JAPAN選定

東京都台東区上野公園にある前川國男氏が設計したホール「東京文化会館」前川國男氏の代表作。向かいには前川國男氏の師であるル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館が建っています。建物はコンクリートが主材料で、外観はとても重厚感のある作り。建物の外に突き出すような反り返ったこの「ひさし」は前川國男建築にはよく見られる。前川國男の建築は建物内部にとても太くて大きいコンクリート製の柱が林立していたり、建物の中に建物があるようなつくりが特徴です。コンクリート中心の近代建築なので無機質に見えるかもしれませんが、実は曲面が多かったり、柱も角が取れていてつるつるしていたりと、実はとても有機的です。一言で言うならダイナミックな建築と言えるでしょう。

1961年に日本建築学会賞作品賞や第3回BCS賞を受賞し、2003年にDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築にも選ばれています。

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