​全国ケンコミ建築設計研究所
​これからの建築を考える

この日本には課題がたくさんある課題先進国であるが一方で課題解決先進国でもある。

今現在も多くの課題を解決するためたくさんの人が考えている。建築学生もその一人になろう。みんなで協力して考えていくべきだ。様々な方の教訓を建築の視点でとらえアーカイブを行う。

​~ Session1空間性「紙」 ~
​第1章 進化した木

坂茂:小田原パビリオン、メイン会場東ゲート

小田原パビリオン:小田原市市政50周年のイベントとして計画された多目的ホールである。市長からの木造建築という要望に「進化した木」としての紙管を用いた建築を提案した。設計期間内に認定を取ることが不可能であったため、鉄骨柱にスペースフレームの屋根をのせ、紙管は風圧のみを受ける自立した内外装材として使用している。ホールには紙管と紙管の間から幾筋もの光の帯が差し込んでくる。

メイン会場東ゲート:紙管のトラスによる小田原パビリオンのゲートである。ゲートは建築確認申請が不要なため、認定なしに純粋な紙管の構造となっている。柱梁のフィーレンディール門型架構とし、鉄筋のブレースを併用している。ジョイントはスチールアングルを用い、紙管の中空部に入れた鉄筋でポストテンションを入れ、一体化している。

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​第1章 仮設の可能性

坂茂:Paper Log House - Kobe / 紙のログハウス-神戸

阪神大震災の被災者のためにつくられた仮設の紙のログハウス。安価で誰でも簡単に組み立てられ、夏冬の断熱性能を有するよう設計が進められた。基礎には砂袋入りのビールケース、壁と小屋組は紙管、天井と屋根にテント膜を使用している。コストを抑えるとともに、解体しやすさ、残材の処分、リサイクルコストの面でも優れたものとなっている。 

​第1章 転用の可能性

坂茂:紙の教会

阪神大震災により焼失した教会のために建てられた紙の建築によるコミュニティーホール。建材は各企業からの寄付を受け、160人以上のボランティアの手により5週間で完成した。建設10年を迎えた紙の教会は、神戸と同じように震災の被害を受けた台湾に移築され、地域のコミュニティーセンターとして新たに活用されている。

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​第1章 大空間の可能性

坂茂:紙のドーム

木造住宅専門の工務店のために恒久建築として設計した紙のドームである。紙管を曲げることはできないので、アーチを直線に分割し、集成材のジョイントで接合し構成している。水平剛性は筋交いの代わりに屋根の下地を兼ねた構造用合板で負担している。この合板には、構造に影響しない範囲で円形の穴を空け、屋根のポリカーボネート波板を通して自然光が入るようにしている。

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