​隈 研 吾

建築家。神奈川県横浜市生まれ。1979年(昭和54)、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。1985年から1986年まで、コロンビア大学建築都市計画学科客員研究員。1987年、空間研究所設立。1990年(平成2)、隈研吾建築都市設計事務所設立。2001年より慶応義塾大学理工学部教授。
 1980年代は過去の建築を引用するポスト・モダンのデザインを大胆に展開した。建築史再考(1989、東京都)、RUSTIC(1991、東京都)、ドーリック(1991、東京都)などの連作は、西洋建築の様式を記号とみなし、それらを再構成した商業ビルである。M2(商業ビル。1991、東京都)は、こうした手法の到達点であり、巨大なイオニア式の円柱、ガラスの箱、ロシア・アバンギャルドの建築家イワン・レオニドフIvan Ilich Lonidov(1902―59)のプロジェクトなど、古典主義からモダニズムまで、さまざまな建築のボキャブラリーを一つの建築にちりばめた。隈は、ランダムなコラージュの操作により、カオス的な状況を生みだし、建築における主体を消去すること(建築作品が権威ある建築作家によってつくられるものであることを稀薄にすること)を提唱している。M2は、バブル期の東京を象徴する建築としてもみなされた。また伊豆の風呂小屋(1988)のように、形態が破裂したディコンストラクティビズム(近代建築のデザインやその手法、枠組みから脱却し、破壊や切断、故意に歪めたデザインなどを施した建築の総称。代表的な建築家にピーター・アイゼンマン、フランク・ゲーリー、ザハ・ハディドなどがいる)的な傾向の作品も手がけている。
 1990年代以降はポスト・モダン的な表現と決別し、正反対の印象を与えるミニマルなデザインを追求するが、建築家として建築に向き合う姿勢は変わっていない。例えば環境から物体を突出させたオブジェクト型の建築を批判し、「反オブジェクト」の概念を掲げる。亀老山(きろうさん)展望台(1994、愛媛県。JCDデザイン賞)では階段を山に埋め込み、見えない建築を目指した。ゲストハウス「水/ガラス」(1995、静岡県。AIA(アメリカ建築家協会)デュポン・ベネディクタス賞)は、透明なガラスに包まれて鑑賞者が水と溶け合うような空間を生む。
 隈は、「建築であること」を消していくコンピュータの可能性にも注目している。慰霊公園のプロジェクト(1998、群馬県)は、地面を掘り込んだ庭を歩くと死者の記憶にアクセスできるというリアルとバーチャルな空間をつなぐ試みである。愛知万博のプロジェクトでも、ゴーグルを被(かぶ)って森を歩くことにより、森をそのまま自然博物館に転換することを提案した。
 デザインの手法としては、ルーバー(日よけ)の多用と素材の実験的な使い方が特筆される。那珂川(なかがわ)町馬頭(ばとう)広重美術館(2000、栃木県。村野藤吾賞、フィンランド・国際木の建築賞)は、屋根も壁も細い杉のルーバーにより構成される。石の美術館(2000、栃木県。イタリア・国際石の建築賞)は、石を薄く切ったり、多孔質な石の壁をデザインすることで、重くなりがちな石を軽いものとして扱う。GREAT(BAMBOO)WALL(2002、北京)は、粗(あら)い竹のルーバーの建築であり、弱い素材を積極的に用いている。PLASTIC HOUSE(2002)は、FRP(繊維強化プラスチック)製の細いルーバーやFRPパネルの半透明の壁が、自然と人工の中間のような空間をつくる。
 そのほかの主な建築作品に檮原(ゆすはら)町地域交流施設(1994、高知県。グッドデザイン賞施設部門受賞、新しいデザイン賞大賞)、商業施設「川/フィルター」(1996、福島県)、森舞台/宮城県登米(とめ)市伝統芸能伝承館(1996。日本建築学会作品賞)、北上川交流館水の洞窟(1999、宮城県)など。著書に『グッドバイ・ポストモダン』(1989)、『10宅論』(1990)、『建築的欲望の終焉』『新・建築入門』(いずれも1994)、『建築の危機を超えて』(1995)、『隈研吾読本1999』(1999)、『反オブジェクト』(2000)などがある。[五十嵐太郎]
『『グッドバイ・ポストモダン』(1989・鹿島出版会) ▽『建築的欲望の終焉』(1994・新曜社) ▽『建築の危機を超えて』(1995・TOTO出版) ▽『隈研吾読本1999』(1999・エーディーエー・エディタ・トーキョー) ▽『反オブジェクト』(2000・筑摩書房) ▽『10宅論』(ちくま文庫) ▽『新・建築入門』(ちくま新書) ▽「迷宮都市」展カタログ(1993・セゾン美術館) ▽『SD』1997年11月号(鹿島出版会) ▽『JA』38号(2000・新建築社)』

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​自分は自分の建築物は輪「和」をイメージされるが「和」にこだわって作っているわけではなく逆にあらなた美しさや「和」の概念を崩していくことをイメージしている。ノイズを使った調和。建築が完成された調和の中に自分の思っているものではないノイズが入ってくることで作品を際立てるものになっているのではないか。日本的な美意識とはなにか。

貧代は工業化で建築のデザインも画一的なデザインになっつぃまった。日本はあるものを受け入れて楽しむ受動的な楽しみ方がある。場所やノイズなどを受け入れて楽しむのは日本の強みではないか。自分なりのスタイルとはなにか地方の匠の技に影響された。山奥にある多様性。モノづくりが好きな日本人が持つポテンシャルは不況の中のある種の可能性となるのではないか。

建築とリズム建築と音楽の関係性。

建築にも素材のリズム感や構造のリズムや体感的な価値観がある。

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