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​全国ケンコミ建築設計研究所
​世界建築史Ⅲ

多様社会(建築家中心の建築)

ポストモダニズム建築 脱構築主義建築 還元主義建築

​~ 第4 建築の始まり ~
​第6章 オルタナティブモダン

「もう1つのモダニズム建築」。モダニズム建築の再考という側面を強く持った日本の現代建築の動向を示す言葉で、伊東豊雄青木淳、西沢立衛、ヨコミゾマコト、藤本壮介、遠藤秀平ら、ベテランから中堅、若手にまで幅広い範囲に及んでいる。モダニズム批判といえば、かつてはポストモダニズム専売特許であったが、ポストモダニズムの場合は、後期資本主義の強い影響もあってか、禁欲的なモダニズムから脱却して装飾的でスピード感のあるデザインを目指す傾向が強かったのに対し、オルタナティブモダンという場合は壁、柱、床、屋根などの根本的な要素からデザインを再考していこうとする傾向が強い。直線的なモダニズムに対して曲線や曲面構造を重視する傾向にも、CADによって生み出された新しいイメージを積極的に活用しようとするのと同時に、バロックアールヌーボーといった伝統的な様式の再解釈といった側面も見て取ることができる。

2005年には、もう一つのありえたかもしれないモダニズム建築のこと。建築・都市問題を扱うギャラリー、TNプローブで企画された連続シンポジウム「オルタナティブ・モダン」では、モダニズムの変形作業に終始したポストモダニズムとは違い、壁、柱、床、屋根などの根本的な要素に立ち返って、建築のデザインを再構成する動向を取り上げた。例えば、伊東豊雄(1941~)、西沢立衛(にしざわりゅうえ 1966~)、ヨコミゾマコト(1962~)、あるいは「ニュージオメトリーの建築」展(KPOキリンプラザ大阪、2006年)に参加した藤本壮介(1971~)や遠藤秀平(1960~)である。かつての幾何学が建築に明快な秩序を与えるものだとすれば、新しい幾何学は単純なルールによって複雑な空間を実現している。オルタナティブ・モダンは、円や矩形(くけい)、一筆書きの連続する曲線などによって、多様な場を生む。

◆◆伊東豊雄
建築の要素を排除していくと建築は人間がいないときが一番キレイなわけですよ。そうでなくて「人間がいた方が美しい、楽しい」、そういう建築感を近代の建築家が失ってきたのではないかと思う。

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◆◆青木淳
「多様」とは、まず原型があってその変形があるということだが、本当の「多様」はそうでないらしい─僕たちのまわりにある世界は多様だし、曖昧だし、複雑だけれど、その複雑なものを抽象化しないで建築で表現できないだろうか。

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◆◆藤本壮介
今の僕の趣味は、建築の形式のようなものによって性格付けられる「場所の質」に向かっているのだと思う。─つまり建築の構成や、隣の部屋との関係など、全体が個々の居場所の快適さにも関係しているようなものを考えている。

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◆◆西沢立衛
建築をつくる時に重要なことの一つは、「可能性」を現実に実在させること。建築をつくっているのだけど、それ以上に「可能性をつくっている」

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◆◆フューチャー・システムズ

■草とガラスの家

Malatorは、ウェールズのペンブルックシャーのドルイドストンにある家です。 これは1998年に建設され、建築家のフューチャーシステムズによって、メドウェイの元国会議員であるボブマーシャルアンドリュースQC、妻のギルマーシャルアンドリュースのために設計されました。 MalatorはSt Brides Bayを見下ろすアースハウスで、ローカルではTeletubbyハウスとして知られています。

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◆◆MVRDV

■ハノーヴァー万国博覧会 オランダ館

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◆◆レンゾ・ピアノ

エデン・プロジェクト

イギリスコーンウォール州にある、巨大な複合型環境施設である。プロジェクトはセント・ブレイジーの町から2キロメートル(1.25マイル)、それよりやや大きい町のセント・オーステルから5キロメートル(3マイル)のところにある、もともと陶土(カオリナイト)が採掘できる地帯だった場所に位置している。

一般に公開されているエデン・プロジェクトは、イギリスにおける観光地の一つとなっている。施設の構造は、6角形のほか5角形が相互に組み合わさってできており、これら6角形はETFE(エチレン - テトラフルオロエチレン)の材質でできた透明でクッション状の壁で、バイオームと呼ばれる自然環境を模したドーム型の植物園を作り出している。これらバイオームには、世界中から集められた各種植物が栽培されている。第1のバイオームは熱帯の環境を作り出し、他のバイオームは地中海の温暖な気候を人工的に作っている。

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◆◆エドゥアール・フランソワ 

カリフォルニア科学アカデミー

植木の大鉢で囲まれた、まるで木が生えているかのようなこの建物、Tower Flowerと名付けられた社会住宅である。手がけたのはフランス人建築家のエドアール・フランソワ(Edouard Francois)だ。このタワーフラワー、Zac de la porte d'Asnieres(アニエール門集中整備地区)と呼ばれる地区にある。「緑豊かな公園の前に位置するタワーフラワーは、その緑地を縦方向に延長したものである。
バルコニーに置かれた巨大な鉢植えは、伝統的なパリ市民のガーデニング文化を想起させる。」
巨大な鉢に給水するシステムは、地下の貯蔵タンクで水に肥料を加えて、ポンプでバルコニーへ送るというもの。自律方式のシステムによって、年間を通して変わらない竹の壁面装飾が楽しめる。設計者のエドゥアール・フランソワは、環境に配慮した建築開発の提唱者であり、建築だけでなく、都市計画、景観デザインまで領域横断的に活動をしている。

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