全国ケンコミ建築設計研究所
建築の基本要素の概念
建築系のアルバイトに様々な種類があります。自分の好きな仕事を探して
アルバイトを始めよう!建築の業界にはゼネコン、組織設計、アトリエの3つがあります。
それぞれ仕事の内容や給料、雰囲気などが全然違います。
自分に合ったアルバイトを探してアルバイトをしよう。

【必須1】 . エントリー期間 6月1日~8月1日23:59
全国ケンコミ建築設計研究所
これからの建築を考える
この日本には課題がたくさんある課題先進国であるが一方で課題解決先進国でもある。
今現在も多くの課題を解決するためたくさんの人が考えている。建築学生もその一人になろう。みんなで協力して考えていくべきだ。様々な方の教訓を建築の視点でとらえアーカイブを行う。
~ Session1空間性「木」 ~
第1章 木組みによる空間

安藤忠雄:那珂川町馬頭広重美術館
印象派に大きく影響を与えた浮世絵の画家、歌川広重の作品を展示する美術館。彼が木版画の中に作り上げた独特の空間構成を建築化しようと考えた。彼はレイヤーの重なりとして、三次元の空間を表現しようと試みた。西洋絵画におけるパースペクティブを用いた三次元空間とは対照的な方法であり、この透明なレイヤー方法はフランク・ロイド・ライトの建築にも大きな影響を与えた。地元の特産品である杉材を用いて作った木製ルーバーを用いて、このスーパーインポジションの方法を建築化しようと考えた。
この杉材は、不燃処理、防腐処理をほどこす事によって屋根材としても用いる事が可能となり、ルーバーによって太陽の光をカットし、また庇を長く出した独特の断面形状によって、高い環境性能を獲得することができた。杉材の他にも、地元産の石材、地元の職人が漉いた和紙などを多用することで地元の経済を再活性化し、工業化社会以前に存在していた東京に依存しないローカルな循環と地域のコミュニティーを再生させようと試みた。
安藤忠雄:くまもとアートポリス「次世代モクバン」
熊本県の山間部にある休暇村につくられた木造バンガローである。
球磨川を眺める位置に建っており、対岸には木島安史さん設計の「球泉洞森林館」があります。
350mm角のスギ材を積み上げてつくられており、一辺が350mm×11本の立方体となっています。
外観は積木を巨大化したようです。たしかこんな木のパズルがあったような。。
単純な木材を複雑に組むことで多様な空間がつくられており、内部は子供が楽しめそうな
秘密基地的場所がたくさんあります。 '09.7.29

隈研吾:梼原 木橋ミュージアム
小断面の集成材を集積させるデザインを追求していくなかで、両端から刎木を何本も重ねながら持ち出して橋桁を乗せていく、「刎橋」という忘れられた架構形式を採用した。刎橋は山梨県にある『猿橋』のみが木板貼りの鉄骨造に変わって唯一現存しているだけである。更にこれを敷地の地形に適用させるために、鉛直荷重を受ける橋脚を中心として両端のバランスを取ることで、「やじろべえ型刎橋」と言うべき新たな架構形式が出来上がった。崖上の端部には、同様の架構を逆さにしたような屋根形式のアトリエ・ギャラリーが併設されている。
刎木が重なり合う「斗栱」という伝統表現をオーヴァードライヴしてつくられる全体は「木の組積造」とも言うべきものとなり、軸組形式では得られない存在感 (具体性) と抽象性を醸し出している。そもそも集成材そのものが「木の組積」という具体性と抽象性を併せ持った素材であり、その組積の構図が構成へとディメンジョンアップしてもなお続いている状態を作ることで、物性、技術、情報、歴史といった全てにおいてノンヒエラルキーな建築を目指している。
地域文化の活性化、アーバンデザイン、架構技術、素材と伝統表現といった様々な主題をブリッジすることで出来上がる、公共建築の新たなあり方を試みている。

隈研吾:GC プロソミュージアム・リサーチセンター
飛騨高山に伝わる木製の玩具、「鴨」のシステムを発展させて、小断面(6cm×6cm)の木材を釘も接着剤も用いずに組み合わせることで、中規模の木造建築を創造することに挑戦した。木製のグリッドは建物を支える構造体であると同時に、ミュージアムの展示物を収蔵するための展示スペースの役割はたしている。上にいくに従ってせり出していく断面形状は、木材を雨から守るための工夫であり、木材の端部を守る白いペイントも、同様に木材を守るための仕掛けである。