​全国ケンコミ建築設計研究所
​これからの建築を考える

この日本には課題がたくさんある課題先進国であるが一方で課題解決先進国でもある。

今現在も多くの課題を解決するためたくさんの人が考えている。建築学生もその一人になろう。みんなで協力して考えていくべきだ。様々な方の教訓を建築の視点でとらえアーカイブを行う。

​~ Session1地形性 ~
​第1章 斜面地の建築

安藤忠雄:六甲の集合住宅

兵庫県神戸市の六甲に設計された集合住宅です。1期(1983)、2期(1993)、3期(1995)と、施工段階から見ると約20年に渡って三棟建てらています。 ここでは、一番最初の六甲の集合住宅Iを紹介していきます。60度の勾配がある急斜面に建てられたこの集合住宅は、5.8m×4.8m×のコンクリート・ラーメンのユニットを基本単位とする幾何学形態で構成されています。 当初、クライアントは斜面下の平坦な土地への計画を考えていましたが、安藤さんは斜面への可能性を感じていたため、クライアントを説得して斜面での設計を実行したそうです。

最も個性的なのは第Ⅰ期の部分。周辺の緑を海に見立て、建築が帆船のように海に漂っているイメージが良くわかりました。緑の中に建築が沈み、揺らいでいる感じ。私たちが街中で目にするのは人工自然で、本来の自然とは人が容易に近づきがたいものです。「六甲の集合住宅」は豊かな自然と建築の対峙する様が見事に表現された建築でした。住戸はメゾネットが基本で、上階の人が下階の人の屋上テラスを利用するように設計されています。メゾネットとはマンションの住戸が2層以上で構成される形式で、上下階が内部階段で繋がれます。ル・コルビュジエ設計の集合住宅「ユニテ・ダビタシオン」にも採用され、2層分のVOIDを利用した天井の高いリビングや豊かな内部空間が実現されています。急斜面の岩盤を削り建物をのせることはコンピューター解析により可能になりました。施工会社を見つけるのに苦労したそうです。

安藤忠雄:六甲の集合住宅Ⅱ期

屋上のフレームと貫通する屋外階段が特徴的。紅葉が美しかったです。屋外階段から海を望み、出会いの場となることを考えて設計されているそうです。オートロックですが、もし地域に開放されていたら、終日人がうろうろしていたかもしれませんね。ユニテ・ダビタシオンにならって、プールやアスレティックなどのパブリックスペースが充実しています。

​第2章 コンテクストを表現する斜面

安藤忠雄:近つ飛鳥博物館

陵墓・古墳を多く抱える近つ飛鳥の歴史を学ぶ博物館。黄泉の塔のそびえる大階段に建物全体がおさめられている。建物の動線は、弧を描くアプローチを抜け、イベントスペースなどにも活用されている屋上階段広場を横断すると、設計上アクセントとなったであろう、二つのRC壁で構成された通路が姿を現す(右写真の溝のような部分)。その先にエントランス。建物全体を見ると墳墓のようでもあり、現代のコンクリート型の古墳といった印象。シンプルな設計コンセプトで大きな存在感を示しながらも、周囲の環境と溶け込むことに成功しているように感じた

安藤忠雄:淡路夢舞台

あなたは、陽光の中の草花の声を聴いたことがありますか。水面を渡る風の色を見たことがありますか。緑の中に身を沈め、のびやかに広がる、建築家・安藤忠雄氏グランドデザインによる施設群。1960年代、人間は経済活動のために淡路島の山を削ってしまいました。一度は、人間が壊した自然を本来の姿に戻し、様々な動物や植物と人間が共生できる空間を創造する―。それが、「淡路夢舞台」です。

淡路島の東岸、海を望む高台にある。国際会議場やリゾートホテル、野外劇場、植物園等の施設が点在する敷地内は、百段苑をはじめ複数の個性的な庭園が存在し、それらは遊歩道やデッキなどで結ばれ、全体が回遊式庭園の構造となっている。建築家・安藤忠雄の代表作であり、2000年に開催された、国際園芸・造園博「ジャパンフローラ2000」の会場になった。

​第1章 地下建築

安藤忠雄:地中美術館

地中美術館は「自然と人間を考える場所」として、2004年に設立されました。瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設され、館内には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。地下でありながら自然光が降り注ぎ、一日を通して、また四季を通して作品や空間の表情が刻々と変わります。アーティストと建築家とが互いに構想をぶつけ合いながらつくり上げたこの美術館は、建物全体が巨大なサイトスペシフィック・ワークといえるでしょう。

自然光が降り注ぐことで、季節や時間によって設置された作品の見え方が変化するようになっていますよ。安藤忠雄氏が設計した地中美術館自体がアート作品のようですね。この作品で2007年にBCS賞を受賞していますよ。

​第1章 地形の勾配を継承

安藤忠雄:表参道ヒルズ

歴史ある表参道の景観と環境との調和を第一に考え、設計には建築家の安藤忠雄氏を起用しました。地下空間を最大限効果的に活用することで建物本体の高さをケヤキ並木と同程度に抑え、積極的に屋上緑化を取り入れることにより、ケヤキ並木と融合する緑豊かな景観が生まれました。また、人々の記憶に刻まれた景観を次の世代に継承したいという思いから、旧同潤会青山アパートを「同潤館」として再生、さらに、雨水を利用した「疎水」などによる新たな環境配慮など、「表参道ヒルズ」には、街の歴史や文化を大切に育みながら、いつまでも多くの人々に親しんでいただけるよう、さまざまな工夫が施されています。
表参道ヒルズは、日本のファッション、文化の中心としてトレンドを発信し続けてきたストリート・表参道の新たな核として誕生した、世界に類をみない文化商業施設です。
本館中央の6層(地下3階~地上3階)の吹抜け空間や、それを螺旋状に囲むように表参道の坂とほぼ同じ勾配を持つ長さ700mの“スパイラルスロープ” (第二の表参道)、吹抜け空間中央(地下1階から地下3階)の大階段、そして大階段につながる地下3階には約500m²の広さを持つ多目的スペースなどが配置されています。また、外壁に設置された長さ250mのLED「ブライトアップウォール」をはじめ、LEDのムービングライトや大画面ディスプレイなど、光や音などによる多彩な演出を可能にする装置・技術が館全体に施されています。
これらの創造的な空間と、スパイラルスロープ沿いを中心に配置された“こだわり”の店舗群、参加アーティスト、そして高感度な人々が集う表参道ヒルズは、施設全体が新たな“メディア”である、これまでにないまったく新しい表現力を持つ施設です。

​第1章 自然の調和する

隈研吾:北上川・運河交流館 水の洞窟

環境との調和を目的として、北上川の土手に埋蔵されたミュージアム。川沿いの美しい自然環境を、建築によって破壊するのではなく、むしろ建築によって修復しようと試みた。単にコンクリートのボックスを地下に埋蔵するのではなく、地上川沿いの遊歩道を地下へと連続させることで、展示のための空間と、ぺテストリアン空間とを、シームレスに連続させるようと試みた。川に面して、広場とガラス張りのホワイエを設け、地域のための、新しいコミュニティースペースを建築した。

学校帰りの子供たちやお年寄りの集る、新しいパブリックスペースが生まれ、都市と川とをより近づけることができた。地下のトンネル状の空間の中の展示スペースには、模型やパネルは一切置かず、コンピュータゲームを用いて、子供に親しまれるインターフェイスを持つミュージアムとした。環境から切断された閉じたハコを否定する、“アンチ・オブジェクト”と名づけたわれわれの発想がクリアな形で具体化されている。

​第1章 石の建築化

隈研吾:Jeju Ball

済州島を訪れた時、黒いポーラスな火山岩に出会い、この石のもつまるくやわらかな感じ、ポーラスな感じをそのまま建築へと翻訳したいと考えた。

ひとつの家自体を、黒くまるい石としてデザインした。遠くから見れば、家が一つの石ころであり、近寄ってみれば、家の様々な部分が黒い石で作られている。黒い石ころの隙間から光がもれてくるディテールを創造した。黒いポーラスの質感が、済州島の景観を決定している。その質感をそのまま建築へと昇華させた。

隈研吾:中国美術学院民芸博物館

中国美術学院のキャンパス内にたつ、クラフト・ミュージアム。敷地はかつて茶畑であった。その丘の勾配に沿って傾斜した床を連続させ、大地と一体化し、大地を感じることのできるミュージアムをめざした。平行四辺形を単位とする幾何学的分割システムによって、複雑な地形をフォローするプランニングを行い、単位ごとに小さな屋根を架けることによって、瓦屋根が連続する「村」のような風景が生まれた。

ステンレスワイヤーで瓦を吊ったスクリーンで外壁は覆われ、この瓦スクリーンは太陽光をコントロールして、ミュージアムにふさわしいやわらかな光を室内に導いている。屋根スクリーンともに、民家で使われていた古瓦を用い、そのサイズのバラツキが、建築をより大地になじませる働きをはたしている。

第6章 地形(谷)を建築化

隈研吾:三里屯Village 南区

「塔の村」のようなものを作りたいと考えた。複数のオーガニックな形状の塔が群れて立ち並ぶ風景、すなわち群塔を作りたかっただけではない。複数の塔の間に生まれる「谷の空間」の可能性について、そのような塔が都市の中にどのようなアクティビティを誘発するかについて考えてみたかったのである。すなわちオブジェクトとしてのひとつの塔のデザインから、その隙間の空間に、その隙間を流れる、光、風、人のデザインへと、都市における建築デザインの可能性を拡張、あるいは反転しようと試みたのである。
そのために、塔ひとつひとつのアイデンティティを消去して、逆に谷の空間にアイデンティティを与えた。まずすべての塔の高さを100mに揃え、すべての塔の表層のテクスチュアに同一の粒子感を与えた。具体的には、従来の超高層ビルの表層を、統御するための手法―横連窓、縦連窓、規則的ポツ窓(punched window)―などを採用せず、表層を細長い粒子のランダムな集合体へと還元した。表層を粒子の浮遊する状態へと還元する試みを、われわれが低層の建築の中で一貫して追求したが、今回はそれを高層建築へと展開し、さらに単体の表層から、群の表層へと拡張したわけである。

第6章 地形(洞窟)を建築化

隈研吾:Cha Cha Moon

ロンドン西部Bayswaterにたつ、Whiteleysというショッピングセンター内のnoodle bar. 竹を用いて洞窟上の空間を作った。万里の長城にたつBamboo Houseでは竹は垂直に用いたが、このプロジェクトでは、竹を水平に用いて洞窟の断面を作り、両端にミラーを配置することで、シームレスな空間を作った。洞窟とは、室内に作られたもうひとつのroofである。壁で空間を作るのではなく、roofで空間を作ろうというのがわれわれの建築に対する基本的アプローチである。ベンチは3.2mm厚の鉄板を折り紙のように曲げることによって、強度を得た。

隈研吾:We Hotel TOYA

洞爺湖畔に建った老人ホームを、木と布のブティックホテルへと変身させた。
地元産の杉の丸太をファサードとインテリアに用いることで、杉の森の中にいるような、やすらぎの空間が生まれた。
室内にはプリーツ加工を施した布を用いて、布の洞窟のような空間を創り、洞窟の向こうに、目の前の洞爺湖の水面が出現するような空間構成とした。
各ゲストルームのバルコニーには、木製のバスタブを設け、ヒノキの香りの風呂につかりながら、洞爺湖の景観を満喫することができる。

 コンセプト ~

このサイトは様々なサイトや学生団体をまとめるある種「建築学生の教科書的役割」を果たしています。サイトの情報は先輩から後輩へ引き継ぎ共有していくため日々更新を続け成長していきます。全国の全建築学生が共有できるよう友達にサイトを共有しよう。 リンク

 サイトマップ ~
 コメント ~

​このサイトは建築設計を取り組む全国の建築学生へ先人の設計知識を共有し建築設計のレベルを上げるために作成しました。設計が就職するためや賞歴をつくるために終わらず設計をもっと楽しく新たな可能性に挑戦してくれると願っております。(清水)

Zenkoku Kenkomi​ 2020 ParticipatoryArchiveMedia

This site was designed with the
.com
website builder. Create your website today.
Start Now