ジャンヌーベル Jean Nouvel

パリエコール・デ・ボザール卒業。1989年アガ・カーン賞2001年高松宮殿下記念世界文化賞2008年プリツカー賞を受賞したほか、建築に関する受賞多数。2005年に、デンマークルイジアナ近代美術館にて大規模な個展が開かれた。1987年の『アラブ世界研究所』設計で脚光を浴びた。ガラスによる建築を得意とし、『カルティエ現代美術財団』のようにガラス面の光の反射や透過により建物の存在が消えてしまうような「透明な建築」や、多様な種類のガラスを使い独特の存在感を生み出す建築を多く作っている。

【 ジャン・ヌーヴェル 】

Jean Nouvel Interview: Architecture is Listening

【アラブ世界研究所1987年

アラブ世界研究所は、パリ5区にある研究所。セーヌ川近代的な建物が建ち並ぶジュシューキャンパスに挟まれて建っている。セーヌ川に面した側は川の流れに合わせて緩やかなカーブを描き、シュリー橋から見ると角張った印象を和らげる。反対側は直線的である。こちらは広場に面しており、壁面はガラス張りに加えて240枚アルミパネルが取り付けられている。パネルにはカメラ絞りのようなメカニズムが取り付けられており、開閉することで採光を自動調節する仕組みになっている。これはアラブの建築にみられるマシュラビーヤという窓飾りからヒントを得たものである。旧来のパリの景観と伝統的なアラブの意匠、最新の技術が融合している。1989年に、イスラム文化を体現する優れた現代建築に贈られるアガ・カーン建築賞を受賞した。

【 アラブ世界研究所 】

Jean Nouvel Institut du monde arabe アラブ世界研究所 ジャン・ヌーヴェル

【カルティエ現代美術財団1994年

地上7階と屋上階そして地下7階をもつ建屋の地上部は全面ガラス張り。地下1階と地上1階とが展示スペースで、地上2階以上はオフィスとなっている。展示スペースは総計1,200平方メートル。建物内部には階段はなく、各階へのアクセスは建物内部にあるガラス張りのエレベータ 3基がまかなう。階段は裏手の外壁に沿って2本配置されている。全体として見ればあえて装飾を排した設計となっている。

この施設を特徴づける構造物である、敷地と道路を隔てるガラスの壁は、漫然と歩く人々にとってはパッと見、ガラスの壁にのみ注意が行き、その奥の庭と建物に気付きにくいという、すなわちファサード然としたファサードではない点が特筆される。基本設計においてジャン・ヌーヴェルは、フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアンが植えたレバノン杉にインスピレーションを受けた。この木が街路から離れた地点に立っている点に着目、建物も街路から距離を置くべきとした。壁は高さ8メートルで、建物本体まで12メートルの奥行きをもつ前庭中央にはクリの木が立つ。壁は独立して建っている訳ではなく、壁の高い位置にある二つのレベルから伸びる水平の柱で社屋と繋がって倒れないように支持している。こうして出来た建物と道路を隔てるガラスの壁は、防音という副次効果も生み出した。

建物を囲むように配された庭は現代美術家のローター・バウムガルテン による設計で、「植物劇場」と呼ばれる。美術家は、敷地全域に及ぶこの庭を、建物に付属するたんなる屋外環境としてではなく、自作の植物劇場として創造した。 ヌーヴェルの建築を受けて創造したその庭は、敷地内に既にあった植物にいくつかの植物を追加し、その間に曲がりくねった道を敷いており、建物の後面に設置された外階段に至る。 この庭は中世修道院の庭園をイメージしたものという。 カルティエ財団は作者の意向を受けて、完成以来、庭に対するいかなる付け足しも削除も行っていない。植物を含めた庭内のすべての環境の変化を自然のなすがままに任せ、成と衰退を作品として時間をかけて鑑賞しようというわけで、また庭のトータルなイメージに果たしている建築家の役割、この庭の感動は、建築家ジャン・ヌーヴエルの光と素材という環境の解釈装置がなければ成り立たず、それで呼び起こされた気配が、バウムガルテンの庭に意味を与えている。

【ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター(KKL)1999年

ルツェルン・カルチャー・コングレスセンターは、スイス中央部、ルツェルンにある複合文化施設で、ルツェルン国鉄駅に隣接した位置にある。ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター(KKL)内のコンサートホールは、世界トップクラスのオーケストラ、指揮者、演奏家たちが集まるルツェルン・フェスティバル(ルツェルン音楽祭)のメイン会場となる。コンサートホールに加え、ルツェルンホール、オーディトリウムなど大小さまざまな会議やコンヴェンションに対応できる設備を整えている。ルツェルン美術館もKKL内にあり、ルネサンスから現代までのスイス人芸術家の作品を中心としたコレクションに加え、数々の特別展も開催されている。KKLはフランス人の有名建築家、ジャン・ヌーヴェルがデザインした。建物はルツェルン湖畔に建ち、巨大は庇の一部が湖の上にまで張り出している。レストランや劇場のホワイエから湖を眺める時に、この巨大な庇が直射光をカットしている。ルツェルン湖から引きこまれた2本の水路が、KKL館内をコンサートホール、ルツェルンホール、ルツェルン美術館の3つのセクションに分ける役割を果たしている。

【電通本社ビル2002年

汐留再開発地区の東側に位置し、南側は浜離宮庭園に面する。大手広告代理店の電通が本社機能を置くほか、低層部と高層部にはレストラン街や劇場がある。築地や銀座、聖路加ガーデンに分散していた本社機能を集約するべく、1999年秋に着工、約3年の歳月をかけ、2002年11月1日に竣工した。オフィス棟はフランスの建築家ジャン・ヌーヴェル商業施設部分はアメリカの建築家ジョン・ジャーディがデザインを担当した。
周囲の景観およびビルで働く約6000人の社員がウォーターフロントを眺められるよう、浜離宮庭園に面した南側を曲面とした、ブーメラン状の断面が採用された。その南側は東から西に向かって白からグレーにグラデーションがつけられ、西側の角は白く彩られている。浜離宮恩賜庭園との景観上の兼ね合いについて、文化庁では「浜離宮は本来海を見るための庭園であり、海を背にした側にビルが建つことによって浜離宮の機能を低下させることはない」との見解を示している。電通本社の外壁に面するエレベーターは、平均待ち時間を30秒程度に収めるため、1階のエントランスホール・4階・14階・25階・36階に停止する高速シャトルエレベーター(左側5基は東芝製・右側5基は日立製)と中速運転のローカルエレベーターを組み合わせたデュアルエレベーターシステムが採用され、建設当時世界最高速の物であったが、あまりの速度に役員が恐怖を感じたため、運転速度が落とされたという逸話がある。
また本社ビルのタクシープールは、フランス人建築家ジャン・ヌーベルの不勉強のために、右側通行用に設計、建設されてしまったためもあり、ビル前の道路で乗り降りする社員が多く、周囲を通行するドライバーから顰蹙を買っている。電通側と意見の対立があり本来の制作意図が叶えられなかったこともあり、ジャン・ヌーベル本人は自身の作品として公表されることを望んでいない

【 電通本社ビル 】

OBAYASHI CORPORATION+Jean Nouvel+The JERDE Partnership-Dentsu Headquarters Building(電通本社ビル)

サムスン美術館 Leeum2004年

サムスン美術館 Leeumは、韓国ソウルにある美術館・博物館。サムスングループサムスン文化財団が運営する。2004年10月にオープンした。陶磁器、古書画、仏教美術、金属工芸品など国宝も含む韓国の古美術を展示したMUSEUM1(古美術館)と、韓国と世界の近現代美術を展示したMUSEUM2(現代美術館)の2つの建物に分かれている。MUSEUM1 はスイスの建築家マリオ・ボッタが、MUSEUM2はフランスの建築家ジャン・ヌーヴェルが、併設されているサムスン児童教育文化センターはオランダの建築家レム・コールハースが設計している。

【 サムスン美術館 Leeum 】

Jean Nouvel - part3 - Leeum Samsung Museum of Art

ソフィア王妃芸術センター新館2005年

メインの建物となるサバティーニ館は、18世紀にカルロス3世が、イタリアの建築家フランチェスコ・サバティーニに命じて設計させた病院を改築したもの。サバティーニ館の南側に2005年フランスの建築家ジャン・ヌーヴェルの設計による新館が増築されている。ヌーベルは、2つの建物の間に広場を取り入れることによって古い建物と新館をリンクさせました。 日陰の公共スペースには、ロイ・リキテンスタインの手がけた絵筆の彫刻以外は何もありません。訪問者は彫刻以外何もないこの広場で、はっきりとしたマットメタリックな建物のガラスサイドに沿って水平に流れる赤い薄板が織り成すスムーズな建築ラインに囲まれる。

トーレ・アグバール2005年

トーレ・アグバール はバルセロナのディアゴナル通り、グランヴィア通りとメリディアナ通りの交差点にある超高層ビルアグバール・タワーともいう。フランスの建築家ジャン・ヌーヴェルが設計した建築物。このビルはバルセロナの近郊にある奇岩の山モンセラートの形状と、水道会社ビルであることから噴き上がる水の形をイメージしたという。しかしバルセロナ市民からは男根(ファルス)を思わせると見られ、「坐薬」(el supositori)などのあだ名を付けられている。ビルは異なった要素を組み合わせて設計されている。ビル自体は鉄筋コンクリートでできており、ファサードはさまざまなガラスで覆われている。様々な加工のガラスを使って、採光や反射を利用した光の空間を作り出し反射の角度を調整して、屋内の奥深くに自然の光を取りこむ方法も取られています。また、見る角度によっては、背後の景色に溶け込んで透明になってしまうような建物も作っています。逆に透明で有るはずのガラスを使って、一風変わった存在感を引き出す建造物も生み出しています。鉄筋コンクリートの壁は4,500箇所のガラス窓で切り抜かれている。このビルの独特な部分は夜間のイルミネーションである。ファサードには4,500個のLED照明装置が設置されており、ガラスのファサード越しに光のイメージが浮かび上がるようになっている。また外壁には気温センサーが設けられガラス製のブラインドの開閉装置と連動しており、夏は暑い日光を遮り冬は日光を入れて冷暖房エネルギーを最大限節約するようになっている。

【 トーレ・アグバール 】

028.Spain_DAY3_ジャン・ヌーヴェル氏設計のトラアグバル

ケ・ブランリ美術館2006年

ケ・ブランリ美術館は、パリ7区セーヌ川のほとりのケ・ブランリー(ブランリー河岸)にある美術館である。ガラス張りで色とりどりの箱が突き出たような建物を設計したのはジャン・ヌーヴェルである。

風景の中に溶け込み、訪れる人に発見されるような建物」をイメージし、まず大きな透明ガラスの壁で車道・歩道と敷地の間を仕切り、を基調とした美術館の北側ファサードの壁面からは、赤・橙・紫色に彩色された大きさの異なる“カラーボックス”を突出させ、印象的なファサードを作り出した。事務所棟とメディア棟のセーヌ河に面するファサードには、パトリック・ブランによる「生きた壁」壁面を覆う植栽が採用され、隣接する石造りのアパートメントから美術館にいたるまでの景観の変化を苔やシダが密生する植栽で和らげ、自然なつながりを生み出しました。灰色のテラコッタ風の壁面をもつアトリエ・ブティック棟内には、8人のアボリジニアン・アーティストによる天井画を配しています。この斬新な建築と並び、建築家ジル・クレモンによって造園された庭園は設計にあたってクレモンは、収蔵作品の故郷の原風景に近づけるべく、文献調査と現地調査を繰り返して計画を練ったといいます。

【 ケ・ブランリ美術館 】

ケ・ブランリー美術館 ジャン・ヌーベル設計 Jean Nouvel Musée du quai Branly

ルーヴル・アブダビ2017年

この美術館は基本的に地下に展示室があり地上には箱型のボリュームをランダムに配置することにより、アラブの国にある迷路のような市街地メディナをイメージしている。また美術館の周囲は海水で満たされており、まさに海に浮かぶ美術館となっている。その美術館全体を覆うよに直径約180mの幾何学模様の屋根がかかっています。繊細さとダイナミックさを併せ持つ屋根ですね。幾何学模様の屋根は何層にも重なっているので光が屈折し、地面に落ちる時には木漏れ日のような柔らかい光になっています。

【 ルーヴル・アブダビ 】

Building the Louvre Abu Dhabi

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